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研究員レクチャー 味覚受容体遺伝子がむすぶ化合物と産卵行動

詳細

日時

2011/06/18(土) 14:00~15:30

場所

JT生命誌研究館

出演者

尾崎克久研究員(チョウが食草を見分けるしくみを探るラボ)

参加方法

※参加無料
※事前申込不要

内容

アゲハチョウの仲間は、幼虫が特定の植物しか食べないという性質がありますが、卵からふ化したばかりの幼虫はとても小さくて移動能力が低いので、自力で餌を探すことが困難です。そこで、母親であるメス成虫が植物の種類を正確に見分けて産卵場所として選択することが、次世代の生存を左右するとても重要な役割です。メス成虫は、産卵の直前に植物を前脚でたたく「ドラミング」と呼ばれる行動により植物種を識別しますが、識別の手がかりは植物に含まれている化合物の組み合わせです。前脚で働いている化合物の認識に関わる遺伝子群を見付けることができれば、昆虫と植物の関わり合いについてより深く理解することが出来るだろうと考えています。これまでの研究で見つかった、産卵刺激物質の受容に関わる遺伝子群の解析によって、昆虫と植物を結びつけている仕組みについて明らかに出来たことをお話しします。

人工葉を食草と間違えて産卵するナミアゲハ

このイベントを開催する研究員をご紹介

尾崎 克久 (室長)

  • 研究分野 昆虫学, 分子生物学, 生態学
  • 学位 博士(農学)

アゲハチョウを研究材料として、様々な生き物がどのように関わり合いながら「生きている」のか、分子の言葉で理解しようとしています。

チョウが食草を見分けるしくみを探る  昆虫食性進化研究室

レクチャーについて

JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。