詳細
日時
2012/11/17(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館
出演者
岡本朋子研究員(DNAから進化を探るラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
内容
- イチジクとイチジクコバチは互いに繁殖を依存しあった、1種対1種の関係にあります。このような密接な関係を持つ多くの生き物では、種分化が同調して起こる“共種分化”によって多様化してきたことが知られています。特に、個体群が地理的に分断されることで種分化が起こる異所的種分化が、共種分化のパターンを生み出す1つの要因であると考えられています。
これまでに、イチジクは種に独特な花の匂いを放出して特定の1種のイチジクコバチを誘引することが知られてきました。本研究では、このような花の匂いに注目し、地理的に離れた個体の間でどの程度匂いが異なるのか?その匂いの違いは遠くはなれた植物同士が遺伝的に交流出来なくなったことでうまれたのか?について検証しました。台湾、石垣島、沖縄島のオオバイヌビワとオオバイヌビワコバチを例に、これまでの研究成果を紹介します。
オオバイヌビワの花嚢の中で授粉するオオバイヌビワコバチ
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。