詳細
日時
2013/01/19(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館
出演者
橋本主税 研究員(カエルとイモリのかたち作りを探るラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
担当
橋本主税 室長(〜2024/03) (カエルとイモリのかたち作りを探る 形態形成研究室 )
内容
- 両生類の原腸形成過程の研究はもう一世紀にも渡って続いており、近年では分子生物学の知見の集積により、過去の実験発生学の諸問題が遺伝子レベルで解明されてきている。その発展に最も大きく貢献したのはツメガエルと分子生物学の相性の良さであろう。すなわち、イモリなどの発生現象をツメガエルの分子生物学によって解明してきたという図式がなりたつ。その前提には少なくとも両生類の発生過程は基本的に共通であるという認識が存在し、だからこそ、その実験に最も適している動物で解析した結果を統合して共通理解とするわけである。しかし、発生過程を丁寧に見てみると、どうも昔から教科書に書かれているような形態形成運動がツメガエルでは起きていないように見えることがある。ではツメガエルの形態形成運動は実際にはどのように進むのか?それは他の両生類種と質的に異なるのか?あるいはやはり共通な機構でなされているのか?という疑問が生じてくる。本セミナーでは、ツメガエルとアカハライモリを比較し、その原腸形成運動が互いにどう似ておりどう異なっているのかについての研究結果を紹介する。遺伝子や分子の難しい話はいっさい出てこない。ぜひ皆さまからの新鮮なコメントをたくさんいただけることを期待する。
このイベントを開催する研究員をご紹介
橋本主税 (室長(〜2024/03))
- 研究分野 発生学
- 学位 博士(理学)
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。