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研究員レクチャー チョウの味覚の仕組みを解明するために行った実験の工夫

詳細

日時

2014/06/21(土) 14:00〜15:30

場所

JT生命誌研究館 1階カンファレンスルームにて

出演者

尾崎 克久 研究員(チョウが食草を見分けるしくみを探るラボ)

参加方法

※参加無料
※事前申込不要

内容

アゲハチョウの成虫は花の蜜を吸っているので葉は食べないが、幼虫は決まった植物だけを食べる。しかし幼虫は移動が得意ではないので、あちこち歩き回って自分が食べる事ができる植物を見つけ出す事は難しい。そこで母親であるメス成虫が、的確に植物の種類を見分けて、幼虫が食べる事ができる植物へ卵を産みつける。メス成虫が植物を見分けるときに、手がかりとして使っているのが前脚で感じる"味"なのだ。

昆虫の味覚に関わる遺伝子を探索する事は、かつては困難な作業であったが、現在では次世代型シークエンサーの発達によって身近なものとなりつつある。アゲハチョウの味覚関連遺伝子をきちんと見つけ出すために行った、様々な工夫を紹介する。 

このイベントを開催する研究員をご紹介

尾崎 克久 (室長)

  • 研究分野 昆虫学, 分子生物学, 生態学
  • 学位 博士(農学)

アゲハチョウを研究材料として、様々な生き物がどのように関わり合いながら「生きている」のか、分子の言葉で理解しようとしています。

チョウが食草を見分けるしくみを探る  昆虫食性進化研究室

レクチャーについて

JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。