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研究員レクチャー 多足類の系統関係からみた変態様式の進化

詳細

日時

2015/04/18(土) 14:00〜15:30

場所

JT生命誌研究館 1階カンファレンスルームにて

出演者

蘇 智慧 研究員(DNAから進化を探るラボ)

参加方法

※参加無料
※事前申込不要

担当

蘇 智慧 室長(〜2024/03) (DNAから進化を探る 系統進化研究室 

内容

多足類動物(ムカデやヤスデなど)は、分類上多足亜門として、六脚亜門(広義の昆虫類)、甲殻亜門(エビ・カニなど)、鋏角亜門(クモ・カブトガニなど)とともに節足動物門を構成している。従来、多足類が昆虫類に近縁であると考えられていたが、近年の分子系統学の研究によって、昆虫類に近縁なのは甲殻類であることが明らかになった。つまり、多足類と昆虫類は別々に陸上生活に適応したことになる。
多足類は、古くから上陸に成功していたが、多様な生態系を開拓せず土壌生活に徹してきた。一方、多足類は孵化してから脱皮と体節を増やすことを繰り返す、興味深い変態様式を持っている。今回は多足類の系統関係の解明とその系統関係から明らかになった変態様式の進化を紹介したい。

このイベントを開催する研究員をご紹介

蘇 智慧 (室長(〜2024/03))

  • 研究分野 系統・進化・種分化・多様性 学位
  • 学位 博士(農学)

カイコの休眠機構の研究で学位を取得しましたが、オサムシの魅力に惹かれ、進化の道へと進みました。1994年から現在に至るまで、ずっとJT生命誌研究館で研究生活を送ってきました。オサムシの系統と進化の研究から出発し、昆虫類をはじめとする節足動物の系統進化、イチジク属植物を始めとする生物の相互作用と種分化機構の研究を行っています。

DNAから進化を探る 系統進化研究室 

レクチャーについて

JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。