詳細
日時
2017/04/15(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館 1階カンファレンスルームにて
出演者
蘇 智慧研究員(DNAから進化を探るラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
担当
蘇 智慧 室長(〜2024/03) (DNAから進化を探る 系統進化研究室 )
内容
地球上には数千万種の生物が生息していると言われています。生物の多様性をもたらしたのは進化と種分化です。種分化というは、新しい種が生じるプロセスであり、生殖的に隔離された新たな集団が形成されるとのことです。つまり、生物が種分化するには、その生物の集団間の生殖隔離が生じる必要があります。しかし、何が生殖隔離を引き起こすのでしょうか。それは種分化を理解するもっとも重要なポイントです。
イチジク属植物とイチジクコバチは絶対的共生関係を構築しているため、互いに繁殖が強く依存し合っています。その場合、両者の種分化は協調的に(共種分化)起きる必要があると考えられています。果たしてそうでしょうか。今回は我々の研究を通して種分化について考えてみたいと思います。
このイベントを開催する研究員をご紹介
蘇 智慧 (室長(〜2024/03))
- 研究分野 系統・進化・種分化・多様性 学位
- 学位 博士(農学)
カイコの休眠機構の研究で学位を取得しましたが、オサムシの魅力に惹かれ、進化の道へと進みました。1994年から現在に至るまで、ずっとJT生命誌研究館で研究生活を送ってきました。オサムシの系統と進化の研究から出発し、昆虫類をはじめとする節足動物の系統進化、イチジク属植物を始めとする生物の相互作用と種分化機構の研究を行っています。
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。