詳細
日時
2017/10/21(土) 14:00〜15:00
場所
JT生命誌研究館 1階カンファレンスルームにて
出演者
有本 晃一研究員(DNAから進化を探るラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
担当
有本晃一 奨励研究員 (DNAから進化を探る 系統進化研究室 )
内容
- 「昆虫の研究」と聞いて、どういった事柄を思い浮かべるでしょうか。新種の発見や農業害虫の防除、マラリアなどの感染症の根絶、養蚕・養蜂といった産業利用、様々だと思います。私が今日まで、そして、おそらくこれからも行なっていくであろう昆虫の研究とは「多様性の解明」です。地球上には数百万種の昆虫が生息していると見積もられていますが、その全容解明には至っていません。私にとっての多様性の解明とは、「何が、どこに、どれぐらいいるのか」、そして、「それらがどのような過程を経て、現在にいたったのか」を紐解き、人類が昆虫の巨大な多様性を把握する未来の礎を作ることなのです。
昆虫の多様性研究はすごく骨の折れる作業の連続です。ジャングルを訪れ、昆虫を探し回り、観察し、記録をつけ、採集し、標本にし、解剖し、実験をし、解析をして……今回の研究員レクチャーでは、そんな一連の行程を実際の研究例を交えて赤裸々に紹介します。
このイベントを開催する研究員をご紹介
有本晃一 (奨励研究員)
- 研究分野 分類・系統・生態進化
- 学位 博士(農学)
九州大学の昆虫学教室で学位を取得後、こちらの研究室に配属されました。ハチ目、コウチュウ目を対象に研究を進めています。最近はハエにも興味があります。
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。