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研究員レクチャー 小さくても無視できない虫の脳

詳細

日時

2018/07/21(土) 14:00〜15:30

場所

JT生命誌研究館 1階カンファレンスルームにて

出演者

宇賀神 篤研究員(チョウが食草を見分けるしくみを探るラボ)

参加方法

※参加無料
※事前申込不要

内容

 昆虫は地球上の様々な環境に適応し、繁栄してきました。彼らも私たちと同様に、好みの異性の居場所を認識したり、食べ物の在り処や危険な場所を学習したりと、頭(もちろん“head”ではなく“brain”の意味です)を使って懸命に生きています。また、餌の場所を覚えて巣の仲間にダンスで伝えたり(ミツバチ)、何千キロも渡りをしたり(オオカバマダラ)とユニークな行動も知られています。
 今回のレクチャーでは、昆虫の行動を司る脳の働きに焦点を当てます。特に、昆虫の中でもとりわけ発達した脳を持つ社会性ハチ類の例を中心に、これまでの私自身の研究の紹介を交えながら話を進めたいと思います。当日は数種類の昆虫の脳(アルコール漬けしたもの)も用意します。「ムシの脳なんて大した働きしてなさそう」と思った方も、是非一度ご覧いただければ幸いです。


4種のイチジク属植物とその送粉コバチ

(左上)ミツバチの頭部と脳の位置関係、(右上)脳高次中枢「キノコ体」
(左下)ニホンミツバチの対スズメバチ熱殺蜂球、(右下)雌雄モザイクのマルハナバチ

このイベントを開催する研究員をご紹介

宇賀神 篤 (奨励研究員)

  • 研究分野 非モデル昆虫の神経行動学
  • 学位 博士(理学)

現在はアゲハチョウの脳の研究を進めています。これまでの研究はリサーチマップを参照。

チョウが食草を見分けるしくみを探る  昆虫食性進化研究室

レクチャーについて

JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。