詳細
日時
2010/09/11(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館(入館無料)
出演者
秋山-小田康子 研究員 (ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
担当
秋山-小田康子 特別研究員 (ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろう 細胞・発生・進化・研究室 )
内容
私たち脊椎動物のように多くの動物は頭-尾、背-腹の直交する2つの軸をもちます。この2つの軸をもつからだは動物進化の過程でも、個体発生の過程でも、軸を1つしかもたない放射相称の状態から生じたと考えられています。しかし、どのようにして2軸をもつ状態になるのかは、個体発生においても、ほとんどの動物で明らかになっていません。私たちはこの問題をオオヒメグモを用いて研究しています。ここ数年の研究でクモ胚で2つの軸の形成に関わる遺伝子を見つけ、はたらきを解析しました。
今回のレクチャーでは、この分野の動向と私たちのオオヒメグモを用いた発生研究の進展状況をお話します。
クモ胚の発生:背側を誘導する細胞(赤)が、将来の尾の領域の拡大(青:中心)に合わせて非対称な位置に移動する。これが直交する2軸の形成につながる。
このイベントを開催する研究員をご紹介
秋山-小田康子 (特別研究員)
- 研究分野 発生生物学
- 学位 博士(理学)
動物の初期発生に興味を持ち、オオヒメグモを用いて研究しています。
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。