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生命誌年刊号2008「続く」

季刊「生命誌」57〜60号の内容を1冊の本にまとめました。

はじめに

今年のテーマは「続く」です。生命誌研究館で取り組み、さまざまな方と考えたこの切り口での活動をまとめた年刊号です。生きもの研究は本当に多様で、一つひとつを見ていると、形にも生き方にも特徴が見えて楽しいものです。一つの細胞である卵からそれぞれの生きものに特有の姿、形ができ上がっていく発生過程には、カエルにはカエル、クモにはクモ、決して同じではない独自性があります。あなたは何故そうするのと聞きたくなるほどですが、どの生きものにも共通するのは「続く」です。

「生きものは続こうとしている。」これは目的論的であり、擬人的で、科学の中では使ってはいけない表現でしょう。ただ、細胞、分子という小さな世界での生命現象を見ていると、このように言いたくなるのも事実です。そもそも現代生物学での基本物質であるDNAは、まさに続くことを体現していると言ってよい構造をしています。細胞分裂から熱帯雨林まで、あらゆる階層での生き方を見ていくと、まさにさまざまな関係の中で、巧みに続いていく姿が見えます。

中村桂子

『続く』生命誌年刊号 vol.57〜60
中村桂子 編集
付録「本体カバー『生命と地球の38億年の歴史』」付き
(A5版変形サイズ・292ページ)
定価:1,524円+税
発行:JT生命誌研究館
発売:新曜社
発行日:2009年6月20日
ISBN:978-4-7885-1158-3

もくじ 対話を通して 研究を通して 人を通して
  • 画像をクリックするとサンプルページをPDFファイルでご覧になれます。

付録について

本体からカバーを外して広げると、生命と地球の38億年の歴史が見渡せます。

掲載記事

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