館内展示

ものみなひとつの卵から

期間:
2008.3.20~
場所:
1F展示室1

「ものみな一つの細胞から」。多細胞生物にとっての始まりは卵。卵に「発生」という時間が流れることで、生きものの形がつくられていくのです。
この部屋では、動物の卵を集めました。一番大きなダチョウのタマゴから、目に見えないほど小さなネズミの受精卵まで。どの卵からも、自分の力で体を動かし、世界へと飛び出していく赤ちゃんが生まれます。

ものみなひとつの卵から

はじまりは卵

卵は丸い、卵は長い、卵は大きい、
卵は小さい、卵は固い、卵はやわらかい、
卵は黒い、卵は透明。
いろいろな卵が、水の中に、陸の上に、
おかあさんのおなかの中に生み出されます。
見た目はどれほどちがっていても、
どれも同じ、ひとつの細胞。

ものみなひとつの卵から

形がだんだんできてくる

大人になるまで一つ一つの細胞が見えるセンチュウ。
前後に細長い卵がくびれて体節がてきていくハエ。
似ているようで違う、クモとサカナの体づくり。
4種類の動物の、かたちができる様子をじっくり見比べて下さい。

センチュウは発生の早い段階から各細胞の行く末が決まっているのが特徴です。ショウジョウバエの細長い卵は、そのまま前が頭、後ろが尾になります。

クモとゼブラフィッシュは、丸い卵の一部が分裂し、細胞集団が移動しながら頭や尾ができていきます。このとき、ゼブラフィッシュは背中側で、クモは腹側で「体の中心軸をつくる」のです。同じようで違う、違うようで同じところを見ていくのが生命誌です。

形がだんだんできてくる

最初は海の中

最初の動物が生まれたのは海の中。
卵から生まれた赤ちゃんは、広い海を泳がなければなりません。
赤ちゃん(幼生といいます)の体を動かすしくみから、
動物の進化を探ります。

海に暮らす無脊椎動物の幼生の多くはプランクトンで、体のまわりにある繊毛で泳ぎます。脊索動物のホヤの幼生は、生まれた時から筋肉を備えた尾を使って泳ぎます。魚類や両生類の幼生と同じです。

繊毛で泳ぐ方法から尾で泳ぐ方法へ。このような動き方の違う幼生が生まれたことが、無脊椎動物から脊索動物への進化につながったのではないかと考える研究者もいます。

最初は海の中

卵はとっても忙しい

卵は一つの細胞。生まれるとすぐに、急いで分裂し体づくりを始めます。
増えた細胞は、くっついたり、離れたり、移動したり。
おなかができて、頭ができて、「細胞」から「からだ」ができる。
時間の流れを見てください。

肉眼で見える卵は、体をつくるふつうの細胞よりはるかに大きいのです。受精した卵は分裂を始め、しばらくは全体の大きさは変えず細胞の数を増やし、「普通の大きさの細胞」の集合になります。

たった一つの細胞から体のすべての細胞をつくる受精卵は、まさに「万能」細胞です。

卵はとっても忙しい

背骨とエラを持つ仲間 ー 脊索動物

ヒレで泳ぎ、足で歩き翼で飛ぶ。
丈夫な背骨が体を支えています。
卵の中で背骨ができ始める時、首の横に小さなすじがあらわれます。
水中で、陸上で、自由に動くための大きな工夫です。

脊索動物の卵から体ができていく時、魚類でも陸上動物(四足動物)でも、咽頭嚢という組織があります。

魚類では、咽頭嚢はエラとなります。四足動物ではこの組織から、空気の振動を捉える耳(中耳)や、陸上生活でのカルシウムバランスを支える副甲状腺ができます。発生の時には共通である器官が、それぞれが暮らす環境に合った多様な器官になっていくのです。

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背骨とエラを持つ仲間 ー 脊索動物

体節でかろやかに生きる ー 節足動物

軽くて丈夫な外骨格、左右に伸びる節を持つ足で
水中を、陸上を、空中をかろやかに生きています。
「体節」のくり返しでできたからだは小さいのですが、
地球上で最も種類が多く、多様な生態系を支えています。

現在100万種ほど同定されている動物の約8割は節足動物であり、種類の多さでは最も成功した仲間と言われます。

節足動物の体は、体節と呼ばれる繰り返し構造でできています。体節から伸びた足(付属肢)が種によってさまざまなはたらきをし、多様な環境での暮らしを支えています。

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体節でかろやかに生きる ー 節足動物

形をもって世界へ飛び出す

地球に暮らす動物たちは、みんな「発生」を経て生まれた仲間。
タマゴの中、お母さんのおなかから世界へ飛び出して、どんどん大きくなっていきます。
それぞれの暮らし方をして大人になると、今度は自分が次の世代を産む番です。
こうして生きものは続いていくのです。
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