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「生きている」を見つめ、「生きる」を考えるゲノム展

あなたの中にある38億年の物語。

2016.1.5~ 1F展示ホール

地球上に暮らす数千万種と言われる多様な生きものはみなゲノム(DNA)が入った細胞でできています。その始まりは38億年前に海で生まれた祖先細胞。その中にあった小さなゲノムが長い時間をかけて少しずつ変わり、新しい種と個体を生み出してきました。
空飛ぶツバメも道ばたのアリも同じ祖先から生まれたあなたの仲間です。一つの祖先からどうしてこんなに多様な生きものが生まれたのか、ゲノムを切り口に見ていきましょう。

ゲノム展の全体像

みどころ01

タテとヨコのつながり

ゲノムは、親から子へと伝えられると同時に、他の生きものとの間でもやりとりされてきました。パネル1では、あなたから1つの祖先細胞までゲノムの「タテ」のつながりを語ります。パネル2~5では、1つの祖先細胞からあなたになる受精卵が生まれるまでの間に起きた、生きものの間でのゲノムの「ヨコ」のつながりを語ります。

みどころ02

進化と個体の時間

生きものには、生まれてから死ぬまでの個体の時間と、個体が連綿とつながる進化の時間があります。パネル1~5では、38億年前からあなたへ続く「進化の時間」を語ります。パネル6では、受精卵からあなたが生まれ育っていく「個体の時間」を語ります。

みどころ03

ゲノムとエピゲノムの変化

進化ではさまざまな種が生まれ、個体発生ではさまざまな細胞が生まれます。パネル2~5では、ゲノムが親から子へ伝わり、生きもの間でやりとりされる間に塩基配列が変わり、さまざまな種が生まれたことを語ります。パネル6では、DNAのメチル化やヒストンのアセチル化によってエピゲノムが変わり、個体の中でさまざまな細胞が生まれることを語ります。

みどころ04

立体的な表現の工夫

展示「あなたの中のDNA」にあるように、ゲノムDNAは線状です。そこで、糸とひもを使って全体に流れをつくりました。曲線で構成したパネルは、生きものらしい有機的なかたちをしています。立体的な表現の工夫も見応えがあります。

みどころ05

ゲノムを見渡して
「生きている」を考えるコーナー

ゲノム解読に基づく最新データを集めて、生きていることの特徴を浮かび上がらせる4つの俯瞰図を描きました。ウイルスゲノム、オルガネラゲノム、メタゲノム、ヒトゲノムです。これが、どのように新しい生命観に結びつくのか、インタラクティブ映像で、ゲノムの物語を考えるコーナーです。

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