ラボ日記

研究セクターのメンバーが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。月二回、メンバーが交替で更新しています。

2019年3月1日

クモ学会に参加して 〜ニュージーランド編〜

秋山-小田康子

2月10日から15日までニュージーランド・クライストチャーチで開催された国際クモ学会(International Conference of Arachnology)に参加しました。もう、かれこれ18年ほどオオヒメグモをつかって研究をしていますが、クモの学会に参加するのは日本での学会も含めてこれが初めて。アメリカのSharma博士に誘われての参加です。この学会では発生の発表はほとんどないのだけど、そういう状況を変えたい、と情熱的な(?) メールをいただき、参加を決めました。特別に発表枠も30分用意するとのこと。断る理由もなし、新しい環境へ身を置くのもよいかなと、久々の海外ひとり旅。緊張しました。でも楽しかった。行って良かったです。

学会は32か国から200人以上の参加。やはり分類・行動・生態分野の研究者が多く、発表もおおかた分からず。自分の扱っているクモの分類群も分からないのはやっぱりまずかったか、とちょっと反省。ただ、私たちがデータベースに登録したRNA-seqデータを利用した発表もいくつかあり、ちゃんと世界でも活用されていることを非常に嬉しく思いました。また行動や糸の発表には興味を持ちました。日本のグループの糸の研究の発表は圧巻でしたし、器官培養でシャーレの中に糸が産生される様子を示した発表もおもしろかったです。私の発表はというと、特に体節形成の新しいデータの部分は、おそらくあまり理解されなかったかなと思います。でも、分野は違っても、RNA干渉などの実験技術を開発してきたことは一定の評価を得たようです。発表後、海外の研究者からもお話聞いたよ、とか、いろいろ実験ができてすごい、などと声をかけていただき、ほっとしました。もちろん、近い分野の研究を行っているSharmaのグループのメンバーとは深く話すことができ、彼らの若いパワーにこちらも刺激を受けました。

学会全体が、クモが大好きで、研究が大好きで、という思いにあふれており、最近気持ちがくさくさしていることの多い私ですが、これからまた新たな気持ちでがんばれそうです。学会では日本のクモの研究者ともお知り合いになることができました。いろいろなことを教えていただき、親切にしていただいて本当に助かりました。ありがとうございました。

さて、ニュージーランドは南半球の国。帰国前夜、せっかく南半球に来たのだから、ここでしかできない体験をしたい、と話していた時に見上げた夜空で見つけたオリオン座。オリオン座なのにいつもとちょっと違う。逆さまなのですね。感動とともに、ちょっぴり郷愁が。良い体験でした。

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