生命誌の広場

生命誌は“生命“を基本に置き、最先端の生命科学の知見に基づき、「生きる」について考えています。このホームページを読んで思ったこと、研究館の活動について、みなで語り合う場を設けました。いろいろな方の考えを出し合ってこれからの生命誌につなげていきたいと思います。あなたの考えをお聞かせ下さい。

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みなさんからのご意見

中村桂子のちょっと一言

和まる

投稿日:2017.06.28 ニックネーム:花置人

「のどまる?」のお話を読んで、現役時代に勤務先の社内誌に「和」というテーマで一文を投じたことを思い出しました。
「『和』という言葉は会社では『社員一丸となって・・・』と同様の意味で使われるのが一般的だ。しかし絵画が単色ではなく様々な色の組み合わせで成り立つように、交響曲が様々な楽器の調和、時には不協和音も交えて聴く人に感動を与えるように、社員それぞれの個性を発揮する『和の環境』をつくる事こそが社員にとっても会社にとっても大切なことだと思う」というような趣旨だったと記憶しています。
これは、私がある技術部門を統括する立場に着任した時に書いたものですが、その任にあった数年間でどれだけ『和の環境』をつくることができたかと問われれば全くお恥ずかしい限りです。
技術の領域ですらこうですから、科学や政治の世界で「和まる」ことの難しさは想像に余るものがあります。
「科学者は人間であり、人間は自然の中にある」を基本に「人間が自然の中で人間自身は勿論、他の生物とも『和まる』ことのできる道」を求めて生命誌研究館の皆様がますますご活躍されますことをお祈りいたします。

お返事

投稿日:2017.06.30 名前:中村桂子館長

和は「一丸となって」とは違いますよね。御一緒にそうではない「和」を広めましょう。今の世の中の動きを見ていて、今年はどうしても「和」という文字を身近に置いておきたかったのです。これまでは、やまとことば、動詞ということで、平仮名で一つの言葉をとりあげてきましたが、「和」(なごやか、やわらぐなど)にしたのでした。なかでも和(あ)えるを主役にして。そうしたら今まで知らなかった「和(のど)まる」を教えられ(しかも子どもの時間に)、へえっと驚いた次第です。これから使うようにして自分の言葉にしたいと思っています。とにかく「和」を身近に置いて暮らすつもりです。またお考え、書き込んで下さい(和に限りません)。

研究について

キジの鳴き方を記録しています

投稿日:2017.06.21 ニックネーム:エンドセラス

こんにちは。

季刊誌を読みました。いつも内容が濃くて、読んでいるだけでワクワクします。生命の世界は魅力的ですね。次号が楽しみです。

本日は質問があり、投稿させていただきます。
キジ、という鳥がいますね。我が家の近所に住んでいます。この書き込みの最中にも鳴き声が聞こえてきます。東日本大震災の時に、近所のキジが異様な鳴き方をしていました。それ以来、キジが地震の時に鳴くのはなぜだろうと気にしてはいました。最近、やはり気になり始めたので鳴き声が聞こえた時間を記録しています。先日、6月19日の福島県中通りでの余震の際もキジは異様な鳴き方をしていました。

キジの鳴き方を研究している方を探しましたが、見つかりませんでし
た。生命誌の研究スタッフさまに、キジの鳴き方を研究しておられる方はおられますか。生態研究と混ざってしまいますが、研究している方のお話しを聞きたいと思い書き込みました。よろしくお願いします。

お返事

投稿日:2017.06.30 名前:表現を通して生きものを考えるセクター川名

お便りありがとうございます。季刊誌を楽しんでいただいているとのこと、作り手としてとても嬉しく思います。「生きている」を見つめ、自分の知らなかったことに触れる度に新たな問いに出会います。なんと楽しいことだろうと思いながらいつも記事づくりをしています。

ご質問いただいたキジバトの研究についてですが、当館ではキジの鳴き方を研究しているスタッフはおりません。
季刊生命誌70号では、キンカチョウのさえずりの研究を紹介しています。
「小鳥がさえずるとき脳内では何が起こっている?」
バックナンバーでさまざまな記事を読むことができますのでぜひご活用ください。

季刊生命誌について

生きものの時間

投稿日:2017.06.13 名前:岡野桂子

生命誌93号researchの2編の記事、興味深くWebから再度カードに戻り、不思議の世界の一幕をしみじみ眺めいっておりました。
幼虫が昇る「大人への階段」。核内倍化3回目から4回目に至る過程、1回目から2回目に比して随分時間がかかっている。ゆっくり時間が流れている。しかも、最後の一押しがないと進めない。8nと32n、慣性質量が大きくなって? 思わず我が身に重ね、過去を蓄積してきた私の体内時計もゆっくりすすむようになる、と。年々世の中の時が速く進むはず。
ゾウの時間、ネズミの時間、そして一生の間の様々な時間、さらには体内の細胞たちの時間。生きものの時間をめぐって色々な思いが交錯します。それにしても、38億年やナノセカンドを考え想像することができるなんて、生きものの外の時間の感覚を身につけたおかげでしょうか。
いつも丁寧に作りこまれた作品、生命誌93号ありがとうございます。

お返事

投稿日:2017.06.14 名前:中村桂子館長

ていねいに楽しんでくださりありがとうございます。
小さな発信ですが読者がここから始まって、あちらこちらへと御自身で展開して下さることを願っております。どんな展開をなさったかまたお知らせ下さい。

季刊生命誌について

楽しんでます

投稿日:2017.06.12 ニックネーム:みこころ

生命誌93が届きました。以前研究館にもお邪魔し、まず目に入ってきたのは階段。視覚を通してのアピールと同時に遊び心のあるすてきなセンスに魅了されました。今、幼稚園の子どもたちと生命の歴史の年表を毎日楽しんで製作しています。今回の紙工作もグッドタイミングで早速子どもたちにも話ながら、36億年前から繋がってきた命の大切さをこれからも伝えていきたいと思います。

お返事

投稿日:2017.06.13 名前:中村桂子館長

小さなお子さまたちと楽しんでいただけるのが一番嬉しいことです。ありがとうございます。発想がどんどん広がり、深まっていくのが楽しみですね

中村桂子のちょっと一言

言葉とサイエンス

投稿日:2017.06.10 ニックネーム:

季刊誌93の中村桂子館長のお言葉に導かれ、やや的外れかもしれませんが「言葉」に関する感想をこちらに置かせて頂こうと思い立ちました。「和」は私の大好きな言葉の一つです。「和まる」は私も初めて知り、驚きました。日常で使いたくなるような、やわらかく穏やかな言葉だと感じました。

私は大学の農学部在学中にこの季刊誌と出会い、かれこれ10年以上楽しく拝読しております。思えばこの10年間、常に私の部屋や仕事机にはなにかしらBRHのペーパークラフトが飾ってありました。たまにふと目をとめては、その精巧なつくりに感動しついつい笑みをこぼしています。
私は今研究者として働いています。遺伝学的アプローチをしていたこともあり、分子生物学にも昔から興味をもっていました。しかしどこかで感じていた違和感や疑問、それらに答えをくれたのがこの季刊誌だったように思います。極小の世界の感動は物質としての巧みさではなく、それらが集まって生物を織り成すことで生まれるように思います。

最近の生命誌テーマにありました「ゆらぐ」、生物を考えるときにいつも私が感じることでしたので、勝手ながら嬉しかったです。生物にはたくさんの、そしてその多くは物理化学で説明ができないような「ゆらぎ」があり、それこそが生物の強さであるような気がしてきました。なんて奥深く、巧みな世界だろう、といつもいつも不思議でたまりません。しかも生物一個体ですら驚くべき生命の仕組みを持つにも関わらず、数えきれないほどの生物が様々なスケールで生命を「紡ぎ」絶妙なバランスを保つ自然、そしてその自然を見つめ、「愛で」て、共に生き、文学や芸術など新たな命を吹き込んできた人々。万葉集などにみる繊細で美しい自然の描写に心惹かれてきた私にとって、科学と文学・歴史・芸術などの垣根を超えてその壮大な歴史と世界に「生命誌」という言葉を授かったとき、探していたものが見つかったような気がしました。うまく説明できないのですが、直感的にとても正しく感じたのです。私も科学者になっていいんだと、背中を押されたように感じました。
そして季刊誌で私の好きな言葉たちを見つける度、その時の気持ちを想い出します。

テクノロジーの発展で「不自然」なことがどんどん増えてるように感じます。また、それを肯定する研究者仲間が多いことも事実で、頭で理解しつつもどこか寂しさを覚えます。しかし、季刊誌で多様な分野の方と中村館長の対談を読むとき、巧妙且つしたたかで美しい生物を「生命誌」の一部として知るとき、ただただ自然や生き物が大好きな私自身の研究者としての本質が受け入れられたような気がして、いつも元気をもらっています。
遠方に住んでいるため、残念ながら生命誌研究官には10年ほど前に一度足を運んだきりです。専ら季刊誌を愛読するのみではございますが、皆さまの益々のご活躍をお祈りするとともに、この場を借りて深く感謝申し上げます。 長文、駄文、失礼いたしました。

お返事

投稿日:2017.06.13 名前:中村桂子館長

感想ありがとうございます。
生命誌研究館が考えていること、求めていることをとてもよく理解し、また同じように考えていらっしゃるお仲間がいて下さることをとてもありがたく思います。
言葉をよく考えることで、いろいろなことが見えてくる面白さがありますね。「人間は生きもの」というあたりまえですけれど、とても大事なことを考え続け、発信して行きますので、これからもお考えをどんどん書き込んで下さい。元気づけられますので。

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