RE:発生のしくみ
本が届きました。開くと最初に分節時計や発生のシグナル、遺伝子ネットワークなどの言葉が飛び込んで来ました。どんなことが書かれているのか楽しみです。この本には私の知りたいと思っていることが満載されていると感じました。岡田先生の本は読むのに4ヶ月以上かかりました。この本もたっぷり時間をかけて楽しもうと思います。お忙しい中、とても良い本をご紹介くださった中村館長に感謝いたします。本当にありがとうございました。
お返事
喜こんでいただけてこちらこそありがとうございます。ゆっくり楽しんでいただきたいと思います。
RE:発生のしくみ
本のご紹介ありがとうございます。早速注文しました。新しい本で今年も又、楽しめそうです。生命誌研究館のレクチャーやラボも楽しみにしていますのでよろしくお願いします。ありがとうございました。
お返事
研究館を活用していただいてありがたく思います。
これからもよろしくお願いいたします。
発生のしくみ
中村館長こんにちは。初めて投稿させていただきます。最近岡田節人先生の「からだの設計図」を読みました。発生におけるホメオ遺伝子やカドヘリン接着分子の働きに驚きました。特にマスター遺伝子と呼ばれるホメオ遺伝子の発現は、その配下の多くの関連遺伝子たちを将棋倒しのように次々と発現させて行くことによって,体づくりが進むのだそうです。言わば自然に流れるように体づくりが進むということでした。生き物はなんて巧妙にできているのだろうと感動しました。命の不思議さを感じました。とはいえ、どの遺伝子を“いつ”発現させるのかという時間的制御や同期はやはり必要なのではないかと感じます。例えば、左右の手足の対称性を維持しながら発生を進行させるためにもなんらかの同期が必要なのでは?ひょっとしてヒトの 24時間強周期のサーカディアンリズムを全身に伝える仕組みの原型のようなものが発生の段階に存在するのではないかと思いました。1994年初版の本ですので最近の研究があればお教えいただければ嬉しいです。よろしくお願いします。
お返事
岡田先生の著書をお読み下さったとのことありがとうございます。
本質を読みやすく伝えるとてもよい本ですので、お楽しみになれたと思います。おっしゃる通りその後、まさに発生の研究はどの遺伝子をどこでいつ発現させるかという方向に進みました。ゲノム解析で当初はたとえばヒトゲノムの1.5%しかタンパク質を指令せず、あとはガラクタと言われていましたが、今では残りのDNAの多くがまさにどれを、いつ、どこでに関わっていることがわかってきています。
そのようなことがわかる本の一つとして「発生遺伝学 ー 脊椎動物のからだと器官のなりたち」(武田洋幸・相賀裕美子著、東京大学出版社)を御紹介します。岡田先生の御本を超えるものは見つからず、教科書風ですが。試みていただければ幸いです。
RE.生物の進化について教えてください
早速にご回答いただきありがとうございます。生物、生命について、いまだわかっていないことが、たくさんあるのだと思いました。
お返事
「まだわかっていないことがたくさんある」ということはその通りです。私たちの実感は、「一つわからせるともっと難しい問いが生れてくる」というところでしょうか。学問は「わからないことをふやしている」のかもしれません。
生物の進化について教えてください
進化の系統樹は、一か所から始まるように書かれています。
これは、生物の発生が、一つあるいは一種類の細胞から発生したと考えているのでしょうか。
たとえば、一万年前、あるいは現在でも、進化の基になる新たな生物の発生が地球上で行はれているのでしょうか。
ご回答、またこのような視点をもって書かれた資料などありましたらご教授ください。
お返事
細胞がそれほど簡単にポコポコ生れるとは思いませんが、生れたのは一回と決めるものでもないと思っています。もっとも現在どこかで生命誕生があっても、地球上にはすでにたくさんの生きものがいますので、ゆっくりと進化をすることはできないでしょう。従って、今の地球は40億年近く前に生れた細胞(一個とは限りません)を祖先とする生きものたちの世界と考えているわけです。
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