生命誌の広場

みなさんからのご意見

中村桂子のちょっと一言

教科書の改訂に元気をもらいました。

投稿日:2019.07.03 ニックネーム:竹ちゃん

今年の天候は、少し極端な気がします。
大きな災害にならないことを願っています。
後期高齢者の仲間入りする私も、中村館長さんのご活躍に元気をいただいております。

さて、来年度から使う小学校教科書の展示会に行ってきました。
少々不安をいだきながら国語の教科書を見ていきました。
すると、「生き物はつながりの中に」が教科書から消えていました。
6年生には少し難しいところがありましたが、印象に残る教材だと感じていたのにと、残念です。
更に詳しく見ると、「今、みなさんに考えてもらいたいこと」中村桂子 文 が載っていました。
時間がなかったのですが、全文を読みました。
やわらかい語り口で、目の前で中村館長さんのお話を聞いているような雰囲気になりました。
この教材は、6年生にも受け入れられるだろうと思います。
来年度、出前授業をさせてもらおうとわくわくしてきました。
また、「生き物はつながりの中に」を複数学級で出前授業しておかなくてはとも思いました。
子どもたちの感想が得られましたら送らせていただきます。

生命誌館の活動が多くの方に理解されることを願っています。
中村館長さんのお元気な姿を楽しみにしています。

お返事

投稿日:2019.07.05 名前:中村桂子館長

いつも出前授業をしていただきありがとうございます。新しい文は、卒業の時に読んでもらうような位置づけになっていると言われ、あのような文にしました。小学生もこれからを考えていると思いまして。またいろいろお教え下さい。

季刊生命誌100号おめでとうございます

投稿日:2019.06.20 ニックネーム:やっちゃん

季刊で100号は偉大です。まさに「継続は力なり」ですね。
私は新参者ですが、高槻の生命誌館へは二度お邪魔しております。
忘れられないのが、ナナフシの展示と肺魚くん。生命の不思議さにその場に立ち尽くしました。このような場が、子どもたちや孫たちや、その先の子どもたちへ用意されていることが必要と考えます。
6月の保育園では、トマト、キュウリ、ナス、トウモロコシをプランターで育て、カタツムリを観察しています。今年は「タネ」に注目して、ダイズに挑戦します。1粒のタネが子どもたちへ大きな贈り物を与えてくれるよう、子どもたちと一緒に世話をしてゆこうと思います。

お返事

投稿日:2019.06.20 名前:中村桂子館長

ありがとうございます。
100号にはこれまでのことを思いきり詰めました。「生命研究館ってなあに」と聞かれたら、これを差し出せばよいかなと思っています。そして今私たちがやっているのは101号の準備です。これは、「これから」にするつもりですので、何が入るか。私たちにもまだわかっていないことばかりです。それだけに考えるのが楽しみでもあります。御意見をお寄せ下さい。
正直、たくさんの方からの100号への反応を期待しているのですが・・・。

絵巻の中の人々と私

投稿日:2019.06.14 ニックネーム:j・h

先日、京都国立博物館で開催された一遍聖絵の展覧会に行ってきました。庶民の日常の暮らしも描かれ、社会的弱者とみられる人々やあらゆる身分の人々一人ひとりの豊かな表情も楽しいのですが、絵巻には珍しくところどころに登場する野良犬やカラス、オナガドリ、白鳥や猿など見ていて飽きません。他の絵巻物にはない多くの生きものや、多様な人々の営みに対する視線に何か生命誌に通じるものがあるように感じます。建物、樹々や山々など時代の空気まで伝わってきて絵本好きの私にはたまらない空間でした。この絵巻を見て、800年前鎌倉時代の人々も今生きている私につながっているのねと、とても身近に感じられました。

お返事

投稿日:2019.06.18 名前:中村桂子館長

絵巻の面白さが伝わってきて、観に行きたくなりました。野獣やカラスというのも、とても日常的ですし。絵巻には時間の流れがあり楽しいですよね。ありがとうございます。

RE:ダマシオと生命誌 

投稿日:2019.06.13 ニックネーム:ミッキー

コメントありがとうございます。まだ理解できていない所が沢山あり、表現が稚拙だった所もあったと感じています。これからも身近に置いて、ゆっくり楽しもうと思います。特に脳神経科学に興味が湧くようになったので、もっと学びたいと思います。

お返事

投稿日:2019.06.18 名前:中村桂子館長

こんなにわからないことがたくさんあり、それを考えることが楽しく、また大切なのに、それをせずにすべてわかったように振る舞う人々が社会を動かしているのは困ったことだと思っています。

ダマシオと生命誌

投稿日:2019.06.09 ニックネーム:ミッキー

アントニオ・ダマシオの「進化の意外な順序」を読みました。理解は十分ではありませんが、内容は驚きの連続でした。この本に関する中村館長のちょっと一言(3月15日)をベースにさせていただいて、学んだ事、感じたことを箇条書きにしてみました。ご一読いただければ幸いです。

1.「ホメオスタシス」は生命活動の基軸で、この本の影の主役です。ダマシオは「なにがあっても生存し未来に向かおうとするプロセスの集合」と表現しています。確かに庭に生える雑草には、いのちの逞しさを感じます。
「感情」はホメオスタシスの状況が表現(表象)されたものであり、その「感情」が意識、知性、文化の構築に重要な役割を果たすという彼の説は驚きです。
感情といえば大脳の「扁桃体」がすぐに浮かびますが、彼は「内臓(の状態、ホメオスタシスの状況)」が「感情」の始まりだとしています。内臓は、体の中でも進化的に最も古い組織なのだそうです。

2.心の始まりとして、神経系の出現が必要で、外界からの刺激を神経系でマップしてイメージとして捉える能力が“必須”だと言います。したがって単細胞生物は、あたかも社会性のある行動を見せるが、それはホメオスタシスの規則に従っているだけだと言い、ハチやアリの社会性行動も、心を持った結果の行動ではないと言います。生きものは進化の過程のどこかで「心」を持つに至ったが、それがいつかは定かではないそうです。専門家として、彼の“心の定義”はとても厳格です。私はもっと広く捉えて、感情の起源であるホメオスタシスの規則が働いているのなら、単細胞生物(受精卵も含めて)も心を持つと考えたいし、また、そう感じます。

3.生物学的自然主義者サールの唱える「伝統的な心体二元論は間違いである。」を支持するかのように、ダマシオは「脳と身体の間には緊密で永続的な結合がある」と言います。例として、「脳幹」にはa.脳から身体の抹消に向かう神経束と、逆にb.身体の抹消から脳に集まる神経束があります。a.の部分に脳梗塞が発生すると、意識はあるが身体が動かなくなります。逆に、b.の部分に脳梗塞が発生すると“意識がなくなる”そうです。つまり、体からくる神経系から切り離された脳は意識を保てないそうです。驚きです。まさに、心と身体は一体なのですね。

4.ダマシオと生命誌
この本はとても素晴らしく、専門用語を調べながら読むのは、時間はかかりましたが大変勉強になりました。しかし、読みながら何かしら違和感を感じていたのも事実です。最近、その理由に気が付きました。生命誌の感性はヒトを含めたすべての生きものを同一平面、同一円周上に置きます。しかし、ダマシオの感性は生きものをピラミッドに配置し、人間をその頂点に置いて、特別視しています。同じ事実でも、感性や価値観が異なれば見え方は違ってくると思います。
私は生命誌の感性で生きものを見るのが好きです。ダマシオの卓越した神経科学の知識を学び、「ホメオスタシス」を「生きものらしさ」と表現する生命誌の感性をもっと育てたいと思います。よい本をご紹介いただきありがとうございました。

追伸:3.はダマシオのTEDプレゼンテーションも参考にしました。

お返事

投稿日:2019.06.11 名前:中村桂子館長

ダマシオお読みになっての感想、ありがとうございます。
おっしゃる通り、人間中心のところは生命誌と違いますが、脳研究者としてここまで考えているというところに関心を持ちます。それを「意外な順序」と言っているわけですが、生命誌の立場からは意外ではなく、これがあたりまえでしょうと思っています。さまざまな切り口から少しづつ近づき、新しいことを明らかにしていくのが面白いところですので、異なる分野の人の考えを知ることは大事です。

758件中 1 - 5件目 次のページへ »

考えをお聞かせ下さい。

ご意見はこちら

過去の書き込み

ページの先頭へ