生命誌の広場

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中村桂子のちょっと一言

AIについて調べたこと

投稿日:2019.03.06 ニックネーム:ミッキー

私は、人間を機械だと考える人々が作るAIに何かしらの違和感を感じています。AIについて調べた事を箇条書きにしました。ご参考になるかどうか解りませんが、ご一読いただければ幸いです。

●AIの仕組み:
最近のAIで主流の技術はCNN[画像系]やRNN[言語系](-NNはニューラルネットワーク)だそうです。大脳の神経細胞を手本にしていて、神経結合は数式で定義しています。しかし、この神経回路を模倣する仕組みが“答えは出たけれど、そこに至る過程や理由が解らない”という状況を作り出しています。
●AIの作り方:
一般の人でもAIは作れます。ネットで公開されているツールが使えます。例えば、犬や猫や人を認識し区別するAIを作るには、何千もの犬猫人の画像を読み込ませて学習させます。そして、犬の画像を入力した時に、ネコやヒトではなく「イヌ」と答えるようにAIを教育します。理屈はそうなのですが、犬猫人の画像を沢山集めて教師データを作るのが大変なので、そう簡単には作れません。
●AIの応用状況:
車の自動運転や、会話するAIスピーカーが有名ですが、車の自動運転はまだLevel 2です。一方、最近は人間を助けるAIが登場しています。例えば、(1)食道癌の早期発見を熟練医師並みにできるAIが開発され、食道癌診断の経験が浅い専門医の補助をするそうです。(2)万引きが深刻なコンビニ業界で、店長に変わって24時間不審者を監視するAIも登場しました。(3)人手不足で耕作放棄された農地に、AIで自動運転する農耕機械が開発されています。(4)介護支援用AIロボットは、高齢化と介護者の不足が深刻な日本に、今後必要になると思います。現時点でAIは「人間の仕事を奪う」というより、人間を助ける側に立っているようです。もし敢えて否定的な予想をすれば、人間の権力・武力・金力に手を染めるAIは危険な感じがします。
●車の完全自動運転(Level 5)を目指すアメリカのAI研究者によると、脳の“海馬”は短期記憶や空間認識だけでなく、近未来の予測もしているそうです。人間の危険察知能力をAIに取り込みたいようです。AI研究者は常に人間を研究しています。そういう意味で、彼らが作っているのは“人間もどき”です。

●AIのガイドライン:
悪意を持った人間が“危険なAI“を開発するのを防ぐ為の国際的な安全ガイドラインがあります。AIの研究や倫理などについて基本方針をまとめた「アシロマAI−23原則」が2017年に発表されているそうです。しかし、いくらガイドラインや法律ができても、ゲノム編集ベイビーが誕生したように、それを破る人間は現れます。新しい道具を手に入れた人間が人間を傷つける、“人間の自滅”はごめんですね。

お返事

投稿日:2019.03.07 名前:中村桂子館長

お調べ下さったようなAIの現状を皆がよく知り、大量データを活用して利用できるところを上手に使っていく社会をこれから考えなければなりません。そのためにはまず、人間が生きものとして賢く生きる必要があると思っています。そこに生命誌の役割があると考えてさまざまな勉強をしていくのが今必要なことです。

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