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中村桂子のちょっと一言

生命誌と詩

投稿日:2018.07.28 ニックネーム:竹ちゃん

猛暑が一休みの関東ですが、台風が心配です。

予定では、今日生命誌館の見学に行くことになっていました。
台風が心配だからすぐに帰宅してください、との妻のメールで昨夜遅く帰宅しました。

大阪市内の小学校で26日、27日と国語の授業を参観してきました。
その中に、4年生の詩がありました。
26日は、金子みすゞの「ふしぎ」です。
27日は、まど・みちおの「よかったなあ」です。
中村館長さんにその詩の授業についてお話ができればと、期待していたのですが叶いませんでした。

授業者は、50代の東京の女性教員ですが、まどさんの詩に悩んでいるようでした。
宿が一緒でしたのでその姿を垣間見ることができました。
助言を求められれば、私の考えを少し話したのですが、ありませんでした。

26日の金子みすゞの『ふしぎ』の授業は、子どもたちとの呼吸が合い感銘の深いものになりました。
「ふしぎでたまらない」と呟いているのは何才ぐらいでしょうか、との問いに、
子どもたちは、大人、子ども、小さな子といろいろと出た中で「3、4歳ぐらい」に落ち着きました。
みなさんもそのころは、「なぜ、どうして」といったでしょう、と指導者は受け返しました。
そうすると、子どもたちは、この詩が深う味わうことができたようです。
この授業で、初対面の子どもたちとの垣根は払われたように私には感じ、明日が楽しみになりました。

27日、まどさんの『よかったなあ』は、子どもたちの力を信じて寄り添う授業になりました。
先ず、代表者4名が連毎に音読し、もう一人が全文を音読しました。
その後、題名を板書して、最初の問いは『よかったなあ』と感じた人は誰かです。
第2問は「何を見ていて出たのでしょう」です。
ここまで確認した後、まどさんが草や木を見て想像をふくらませた事物の関係を略図に整理しました。
地球を象徴する半円を描き、草・木・人・獣・鳥を書き加えました。
草木をきらきらさせている雨・風・太陽を追加していきました。
これで、この詩の全体像が概観できます。
この詩の面白さを考えながら視写することを指示し、彼女は暗写で板書を始めました。
その後、最初に概観したことを板書された詩の言葉で確認する学習に入りました。
4連の「きらきらと」から考え、雨は『水』、風は『空気』、太陽は「光」と具体的に言葉の役割りをさらりと確認していました。
それから、1、2、3連の草木の『よかったなあ』を言葉で確認した後、まどさんの『よかったなあ』の喜びの深さを探りました。
『よかったなあ』の『あ』と『ああ』に表れていることを、それぞれ入れた場合と、いれない場合に分けて音読し、語感の違いも味わいました。

私は「まどさんが自然の中にいる人間よ、威張るなよ」と気づいた詩だと考えていました。
彼女はそれを観念的でなく具体的にイメージさせていました。
私の助言など妨害にしかならないこと、理屈っぽい自分が映されたことを学ぶことができました。

中村先生がまどさんの詩の話をされながら生命誌の話をNHKでされていたことを思い出しています。

暑中です。ご自愛ください。一言、報告まで。

お返事

投稿日:2018.08.08 名前:中村桂子館長

メールありがとうございました。
国語の授業についていつも貴重なお話をありがとうございます。金子みすヾやまどみちおという方たちがすてきな言葉を残して下さったので私たちはそこからたくさんのことが学べますね。今の社会、あまりにも言葉が大事にされずにいます。これからの人が言葉に敏感であって欲しいと思っています。
お暑いです。お大切にお過ごし下さい。

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