生命誌の広場

生命誌は“生命“を基本に置き、最先端の生命科学の知見に基づき、「生きる」について考えています。このホームページを読んで思ったこと、研究館の活動について、みなで語り合う場を設けました。いろいろな方の考えを出し合ってこれからの生命誌につなげていきたいと思います。あなたの考えをお聞かせ下さい。

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みなさんからのご意見

展示・映像について

食草園を楽しむ

投稿日:2019.01.17 ニックネーム:ミッキー

以前、大森荘蔵著「知の構築とその呪縛」を読んで、現代社会では忘れられてしまった活き活きとした自然との一体感を取り戻す「重ね描き」という方法を知りました。研究館は展示と建物全体で生命誌の世界観を表現するユニークな施設ですが、そこに重ね描きを自分流に応用して生命誌の世界を仮想体験するようにしてみては?と考えました。「食草園」を中心に描いた想像物語です。しばしの間お付き合いいただければ幸いです。

研究館に入って、4階まで続く一段1億年の階段を、生きものの進化のパネルを眺めながらゆっくりと登り、38億年の長〜い時間を体感します。辿り着くのは現在この瞬間の自然界“食草園”です。予め食草園の写真日記を見て、四季折々の植物や蝶の姿がよりカラフルに思い浮かべられるようにしておきます。
さて、ここからです。想像力を思いっきり逞しくして、食草園の周りの厚い壁を“透して見る”のです。すると、眼下に高槻の街並みが見え、その先に広がる山々が見えます。さらにその向こうは地球です。そこで命を育む生きものたちの姿が見えて来るのを待ちます。やがて、その生きものたちの世界の中に自分がポツンといるのが感じられます。私はその中の小さな生きものです。自然が私を包んでいるのが感じられます。自然との一体感です。頭の上を見上げると「生命誌曼荼羅」の世界が広がっています。その中の生きものたちに囲まれて、暫しのあいだ穏やかな時間を楽しみましょう。

食草園は、生きものが38億年を、巨大隕石や全球凍結による全滅の危機を乗り超えて命を繋いできた今この“刹那”です。命を育む大自然の“ひとかけら”ですね。

追伸:
中村館長の「ナズナもアリも人間も」を楽しく拝読させていただきました。示唆に富んだお話がたくさんありました。特に、XとY遺伝子から「性と死」に至るくだりは、「人間は生きもの」についてより違った観点からより深く考えるきっかけを与えてくださいました。ありがとうございます。

お返事

投稿日:2019.01.21 名前:中村桂子館長

「重ね描き」はまさに生命誌の基本ですのでお書き下さった想像物語は生命誌の本質だと思います。おっしゃる通りです。私はそれを「生きもの感覚」と言ってきたのですが、郡司ペギオ幸夫さんが「天然知能」という言葉で、私が感じてきたことを論理的に語って下さっています。「天然知能」の話は難しいので「生きもの感覚」と同じかどうかわかりませんが。私が感じてきたことが論理で語れたらいいなと思って・・・いろいろ考えることがありますね。

季刊生命誌について

季刊生命誌WEBフォームより

投稿日:2019.01.17 ニックネーム:季刊生命誌読者さん

メルマガの電車内の話で思い出したこと。中学受験塾の理科の先生がいつも「昔の子供の様に周りの自然に触れ遊んでいれば解る問題ばかりなんですが今はねぇ…」と言っていたこと。五官で知覚する幼少期の「原体験」ってもう無いのかも。

お返事

投稿日:2019.01.17 名前:表現を通して生きものを考えるセクター・齊藤

アンケートにご回答いただきありがとうございます。私は思う存分自然の中で遊べた世代かというとそうではなく、大きな森や広い原っぱに憧れがありました。確かに私たちが取材した研究者の中には、子供のころ自分でおもちゃを作って遊んでいたせいか、理科は勉強しなくても満点だったという方がいました。理科が子供の遊びから離れてしまうと、ますますつまらなく感じてしまうかもしれません。人間も他の生物と共に自然の中で暮らしていることを忘れないようにしたいですね。

お返事

投稿日:2019.01.21 名前:中村桂子館長

生命誌をお読み下さってありがとうございます。おっしゃるように自然に触れることの大切さが忘れられていますね。スマホで育つ子どもについて考えたことを今回の”ちょっと一言”に書きました。その後お答えに近いことを思いつきましたので、次の”ちょっと一言”(2月1日)に書きます。リービ英雄さんのエッセイからヒントをいただいたものです。お読み下さって何か書き込んで下さると嬉しいなと思っています。

中村桂子のちょっと一言

人間とは何か、どう生きるのが幸せか…

投稿日:2019.01.16 名前:井上道代

 更科功氏の『絶滅の人類史』を、興味深く読みました。ホモ・サピエンスは、20数種類いた”人類”の最後の1種に過ぎないことや、進化の長い道のりを知ると、やはり人間は自然の一部だとの思いを強くしました。又、自然の一部でありながら、その進化の道筋(必然と偶然の織りなす道)の不思議さ、そして(他の人類に比べて)その歴史の短さ・かつ地球への影響力の大きさを改めて思い、現状に対する不安をやはり感じてしまいます。
 直立二足歩行という他の生物がしなかった選択を偶然?成功させ、石器を作ることを通じて脳と手を共進化させ、集団の力を生かし進化した脳を使うことで、言語・コミュニケーションを駆使して、個の力を空間的にも時間的にも超えたホモ・サピエンス。でも今は、この地球上での存続について、自らの中に不安を見出している。
 人間は、生物だからやはり生きていきたい。子孫も絶えてほしくない。それが、大前提ですよね。持続可能な環境の中で、幸せに生きたいし、子孫にもそうであってほしい。それに尽きると思います。ただ、持続可能な環境を保つのが難しい現状をどうしたら解決できるのか。幸せに生きるとは、どういうことで、どうすればいいのか。ですよね。  幸せ…。数多の幸福論があり、一人ひとりの背景によって感じ方も異なるので、定義はできないかもしれませんが、人間独自のものとして、いくつか言えると思います。(生きることの基礎としての欲求が満たされることは前提として、)進化の基礎となった、手と脳を使って達成感を得ること。社会と関わり、コミュニケーションを通じて喜びを得ること。これらが満たされない諸問題に、地道に対処していくとともに、自然とのかかわり、農の営みは、館長のおっしゃるとおり、絶対に大切と思います。自然と関わる中でこそ、植物などが育つ日々の変化を、見て触れて気づいてこそ、自然の凄さ・不思議さを、感情レベルでストンと納得できるのだと思います。
 目的とデータを正しく入力すれば、最適解を提示すると言われる、AI。《正しい目的とデータ》とは、なんでしょう。考えていきたい問題ですね。


お返事

投稿日:2019.01.17 名前:中村桂子館長

とても大事なことを書いて下さってありがとうございます。
前にも書いたかもしれませんが、私は二足歩行のきっかけが自分が手に入れた食べものを仲間(家族)に持って帰ることだったという説が気に入っています。私たちは優しい気持から始まったということですから。そこでこの気持を生かすことが生きものとしての人間だと思っているのです。幸せもそんなところにあるかなと。「優」という文字は優秀という時にも使われますが本来は優しいであり、イ(人)を憂うると書いてあるわけで。そんなところから、昨年は「ふつうのおんなの子」を考え続けました。今年もその延長でと思っています。今年もよろしくお願いいたします。

中村桂子のちょっと一言

中から目線・・・

投稿日:2019.01.12 ニックネーム:teru

1月12日 TBS -BS 「戦後の科学技術進歩を見つめて」を見せていただきました。 戦争体験は私も同じですが・・学問の違いは「自分のの頭で考える」だったとも・・多少哲学的な考えを持たれていたとも思います・・
DNA の研究は時間もかかってましたね・・地球の歴史から人類の歴史・・DNAは引きずっている・・講義を聞いておりました・・
人生の満足度 ・仕事・健康・人そして趣味 五 角形の分析イイね・・
と思いながら・・先生はうまいね・・と6年前に生命誌館DNA紹介したCDを見直してました・・ありがとうございました。

お返事

投稿日:2019.01.16 名前:中村桂子館長

関口さんに引きずられて久しぶりです。打ち合わせもあまりなく、急に聞かれて・・・人生の満足度は、まさに「ふつうのおんなの子」としてこれだけできたらありがたいというのが実感です。大きな五角形でなくてもいいと思っています。研究館に関心を持って下さる方がいて下さることでありがとうございますですから。これからもよろしくお願いいたします。

中村桂子のちょっと一言

「中村桂子館長の年頭の挨拶」

投稿日:2019.01.09 ニックネーム:狛犬の鏡開き

【会員、及び 研究館の皆様へ】
平成最後のお正月ですね! まず、本年が良い年でありますように願います。
さて、中村館長の「年頭のご挨拶」:ちょっと、一言を 拝読させていただきました。私も、以前から 表現している様に、このまま 科学技術が 発展して行くと「人間性」は、どうなっていくのか心配です。日本は特に、「超少子高齢化」が 実際に、進んでいます。館長が おっしゃっているIot や、AI化は 止まらず「進展」して行き、そのゴールは、SFっぽくて、想像が見えません。「人間性」について、【二者択一論】で良いのか? おっしゃる通り、今が「ターニングポイント」の様な 気がします。「技術発展」と「人間性」を、「トレードオフ」にさせたくはありません。私は、何とか「両立」して行く 方法を早急に考案すべきと考えます。人類を少しでも永く「存続」させる為に、世界全体で、「両立論」を、真剣に議論し、ベクトルを出すべき時期だと思います。大げさかもしれませんが、このままでは、AI化で、人間の必要人口が「減少」するのでは・・・。そう、ならないように、知恵を絞ることです!

お返事

投稿日:2019.01.09 名前:中村桂子館長

早速お考えを書いて下さり、ありがとうございます。先日友人で社会学者の吉見俊哉さんがラジオで平成を統括し「失敗」と明言しました。私も同感です。天皇・皇后両陛下は人間としてすばらしく、世界一のカップルだと思っていますけれど、平成という時代を動かした人たちは、すばらしいとは言えません。吉見さんは「失敗は成功のもとですから」と言っていましたがこれも同感。おかしいと思ったことをよーく見つめ、よーく考えると新しい道が見えてくると思うのです。おっしゃるように知恵を絞ることですよね。ただ私は「両立論」ではなく(おっしゃっている意味は多分私と同じだと思いながらあえて書いています。ゴメンナサイ)人間が主体であり、技術はあくまでも私たちが生き生きと暮らすためにあると思っています。そこで大事なのが人間とはなにか、どう生きるのか幸せなのかということを徹底的に考えることではないかと思っているのです。

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