生命誌の広場

生命誌は“生命“を基本に置き、最先端の生命科学の知見に基づき、「生きる」について考えています。このホームページを読んで思ったこと、研究館の活動について、みなで語り合う場を設けました。いろいろな方の考えを出し合ってこれからの生命誌につなげていきたいと思います。あなたの考えをお聞かせ下さい。

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みなさんからのご意見

その他

館長 ご返答ありがとうございました

投稿日:2018.08.10 ニックネーム:たっくん

国立療養所長島愛生園で精神科医として働き 多くの著作を残された神谷美恵子さんについては今年5月に放送されたETV 100分で名著「生きがいについて」にて初めて詳しく知りました。本は借りて途中までしか読めていませんので全編を読んでみます。らい菌に感染したとしてもすべての人が発症するわけではないが 発症し病が進行すると命を奪うのではなく人間を奇形の生きものとしてしまう病 ハンセン病。今は化学療法が療養所にいられた患者さんの初期の化学療法による副作用で病が悪化という犠牲を経て後遺症なく全治することができるようになりました。ハンセン病 らいは病気ではなく天罰や生まれる前の悪行の報いと言われた時代が長く続き畏れられてきた歴史を持ちます。他の生きものなら異形になって成長するのは当たり前だけど人間は異形に対して特別な感情を持ちますね。人間という生きものを考える時 生命誌の一番 最後のところに人間はいると思います。生きものの命の見えない世界を感じることできるはずですからハンセン病 らいを発症された方々が強制隔離により受けた人生被害が繰り返されることのないよう見えない命のつながりの世界を学んで行きたいと思っています。神谷さんのテレビ放送最後の日の前日に大阪市の湾岸に昭和9年まで存在していた療養所 外島保養院の最後の入所者の男性が103歳で療養所にて亡くなりました。日本のハンセン病療養所は療養者がいなくなることで消える運命にあります。日本におけるハンセン病の歴史を後世に正しく伝えることは難しいけれど是非ともやらなくてはと思っています。

お返事

投稿日:2018.08.13 名前:中村桂子館長

とてもていねいに考えていらっしゃいますね。私は生命誌(Biohistory)を考える前にライフステージという考え方を提案しました。人間の一生を考えるもので、誰もが生れ、育ち、老い、死ぬというあたりまえのことを基本にしています。一生の間に誰もが赤ちゃんだったり、病人になったり、老人になったり。弱者がいるのではなく誰もが弱者になるということです。つまり、弱者のない社会はありません。ここからは特定の病気を特別のように捉えて差別をするという考え方は出ないはずと思っています。なんだか差別をしたがる人が目立っているようで気になりますね。

その他

ハンセン病

投稿日:2018.08.08 ニックネーム:たっくん

病よりも病が引き起こす病変により社会 周囲の人々より家族までもが長く偏見と差別に苦しめられ命を絶つ人も多数あったハンセン病。らい菌が発見され感染症とわかってから強制隔離が世界各地で行われました。戦後、世界ではらい菌の感染力が弱い感染症であることがわかってから隔離政策を止める決議が行われました。しかし日本はそのことを知りながら隔離を止めませんでした。
らい菌は人間の肌に近い温度の時だけ活動すると聞きました。生命誌研究の現場で長く 人類の病として記録が残るらい ハンセン病について何か調べたり研究されたことあればお教えてください。

お返事

投稿日:2018.08.09 名前:中村桂子館長

生命誌研究館では、医学の研究をしておりませんので、ハンセン病についてとくにお伝えできるようなものを持っていませんことお許し下さい。個人的には神谷美恵子さんという心から尊敬している方が、長島愛生園でのお仕事の中で考えられたことをお書きになった書物から多くを学びました。その体験から生れた「生きがいについて」は素晴らしい本です。お求めのこととは違うかもしれませんが。

中村桂子のちょっと一言

「ふつうのおんなの子」のちから

投稿日:2018.08.02 ニックネーム:チロリン

楽しみにしていた「ふつうのおんなの子」ネットで予約しておいたので早くに入手できました、どの本も中学生の頃夢中になって読んだものばかりでとても懐かしかったです。
なかでも感銘を受けたのが暮らしの手帳に掲載された「絵にかいたお菓子」です、学童疎開をした他の友人からもお薬や歯磨き粉まで食べた話を聞きました、中島京子さんが直木賞をとった「ちいさいお家」にも似たような場面が出てきます。
終戦から七十年の余が過ぎ今食料は豊富になりまだ食べられる物もどんどん処分されていて、ファミレスでは子供の残した食べ物もみな捨てられている現状、これでいいのでしょうか。

お返事

投稿日:2018.08.08 名前:中村桂子館長

ありがとうございます。私たちの世代の共有体験はお腹が空いた話ですね。生活の一番の基本は「きちんと食べる」ということだと思います。今は豊か過ぎて却って「きちんと食べる」ができなくなっているのでしょうか。人間、いつも悩みがありますね。

中村桂子のちょっと一言

暑中お見舞い:BRHメールマガジン vol.386(7/17) 付の感想

投稿日:2018.07.30 ニックネーム:相模のラクダ

暑中お見舞い申し上げます。さて、今年、高槻は、(地震、台風、酷暑など)、自然災害に会い、例年に増して厳しい年の様ですね。
7/17付:BRHメールマガジンンVol.386の、中村館長の一言「ここまでひどくなって大丈夫ですか?」を読んでの思いを記載したいと思います。私も、館長と、全く同じ感想を抱いています。教育をつかさどる「文科省の方たちの行い(きっと全ての方でなく、一部の方と信じたい)は、個人的理由での モラルハザードを 起こしていて 官人の行為とは思えません。日本の将来を担う、子供~大学生や、国の「科学行政や機関」を管轄している重要な組織です。国の教育をつかさどり、教育行政全般を担う官庁ですから、襟を正し リセットして 根本的な「改革・改善」を実行すべきすべきで、政治家への忖度?も 防ぐ制度が必要と感じます。この件に、とうとう、JAXA の名前が 出てきたことも 個人的には ショックです。感想は、この辺までで! 夏は、これから本番で 残暑も厳しい模様です、館長 スタッフの皆様 お体 ご自愛を! では ・・・

お返事

投稿日:2018.08.08 名前:中村桂子館長

お見舞いありがとうございます。
教育・研究の周囲にイヤな空気が漂うのは、社会の本質を壊すと思うのです。政治には疎い人間ですが、どう考えても内閣府が力を持ち過ぎるシステムにしたことが政治家への「阿(おもね)り」を出世につなげ、それぞれの官庁の「矜持」を失なわせたのだと思います。「忖度」という言葉でごまかしていますが、今行なわれているのは「阿り」です。このシステムを止めないと未来は危ないと思います。
お暑さの中お大切にお過し下さい。

中村桂子のちょっと一言

生命誌と詩

投稿日:2018.07.28 ニックネーム:竹ちゃん

猛暑が一休みの関東ですが、台風が心配です。

予定では、今日生命誌館の見学に行くことになっていました。
台風が心配だからすぐに帰宅してください、との妻のメールで昨夜遅く帰宅しました。

大阪市内の小学校で26日、27日と国語の授業を参観してきました。
その中に、4年生の詩がありました。
26日は、金子みすゞの「ふしぎ」です。
27日は、まど・みちおの「よかったなあ」です。
中村館長さんにその詩の授業についてお話ができればと、期待していたのですが叶いませんでした。

授業者は、50代の東京の女性教員ですが、まどさんの詩に悩んでいるようでした。
宿が一緒でしたのでその姿を垣間見ることができました。
助言を求められれば、私の考えを少し話したのですが、ありませんでした。

26日の金子みすゞの『ふしぎ』の授業は、子どもたちとの呼吸が合い感銘の深いものになりました。
「ふしぎでたまらない」と呟いているのは何才ぐらいでしょうか、との問いに、
子どもたちは、大人、子ども、小さな子といろいろと出た中で「3、4歳ぐらい」に落ち着きました。
みなさんもそのころは、「なぜ、どうして」といったでしょう、と指導者は受け返しました。
そうすると、子どもたちは、この詩が深う味わうことができたようです。
この授業で、初対面の子どもたちとの垣根は払われたように私には感じ、明日が楽しみになりました。

27日、まどさんの『よかったなあ』は、子どもたちの力を信じて寄り添う授業になりました。
先ず、代表者4名が連毎に音読し、もう一人が全文を音読しました。
その後、題名を板書して、最初の問いは『よかったなあ』と感じた人は誰かです。
第2問は「何を見ていて出たのでしょう」です。
ここまで確認した後、まどさんが草や木を見て想像をふくらませた事物の関係を略図に整理しました。
地球を象徴する半円を描き、草・木・人・獣・鳥を書き加えました。
草木をきらきらさせている雨・風・太陽を追加していきました。
これで、この詩の全体像が概観できます。
この詩の面白さを考えながら視写することを指示し、彼女は暗写で板書を始めました。
その後、最初に概観したことを板書された詩の言葉で確認する学習に入りました。
4連の「きらきらと」から考え、雨は『水』、風は『空気』、太陽は「光」と具体的に言葉の役割りをさらりと確認していました。
それから、1、2、3連の草木の『よかったなあ』を言葉で確認した後、まどさんの『よかったなあ』の喜びの深さを探りました。
『よかったなあ』の『あ』と『ああ』に表れていることを、それぞれ入れた場合と、いれない場合に分けて音読し、語感の違いも味わいました。

私は「まどさんが自然の中にいる人間よ、威張るなよ」と気づいた詩だと考えていました。
彼女はそれを観念的でなく具体的にイメージさせていました。
私の助言など妨害にしかならないこと、理屈っぽい自分が映されたことを学ぶことができました。

中村先生がまどさんの詩の話をされながら生命誌の話をNHKでされていたことを思い出しています。

暑中です。ご自愛ください。一言、報告まで。

お返事

投稿日:2018.08.08 名前:中村桂子館長

メールありがとうございました。
国語の授業についていつも貴重なお話をありがとうございます。金子みすヾやまどみちおという方たちがすてきな言葉を残して下さったので私たちはそこからたくさんのことが学べますね。今の社会、あまりにも言葉が大事にされずにいます。これからの人が言葉に敏感であって欲しいと思っています。
お暑いです。お大切にお過ごし下さい。

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