BRH WORKS
みんなでつくる 「生命誌かるた」
11月の絵札公開中!
皆よりたくさんのご応募をいただきました「生命誌かるた」を月ごとに公開していきます。生きものを見つめ、考え、学べるような絵札をぜひご覧くださいませ。
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詠み人:細胞呼吸
【微小管】
微小管はチューブ状に連なった蛋白質の集まりで、細胞の中心から外側に放射状に張り巡らされている。そのレールの上を運ばれるのは、たとえば、エネルギーを作るミトコンドリアや光合成を担う葉緑体。他にも、細胞の形を維持したり、細胞分裂時に染色体を両側に引っ張る紡錘糸や、精子が泳ぐための毛(鞭毛)も微小管からできている。
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詠み人:のん
【恐竜の色】
恐竜の色が初めて科学的に推定されたのは2010年。ジュラ紀後期(約1億6000万年前)の地層から見つかったアンキオルニスの羽毛に残っていたメラノソーム(メラニン色素を貯蔵する細胞小器官)の形や大きさ、密度を現生の鳥と比較した。頭の毛だけが赤いその姿を、誰が想像できただろうか?
中村
形はわかっても、色はわからない。匂いはどうでしょう?
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詠み人:トトロのお腹
【ゆらゆら歩き】
ゆらゆら体を揺らしながら歩くのは、風に吹かれる植物のように振る舞うことで、敵の目をくらますため?獲物に気づかれにくくするため?ちなみに、前脚をくっつけて前に伸ばし、中脚と後脚で体を支えてじっとしているのが「ナナフシポーズ」。1本の枝のように見せつつ、再生のできない頭部を前脚で守っている。
中村
ナナフシは研究館開設の時からの人気者です。擬態、再生など、生きものの不思議をさりげなく見せてくれるので、ナナフシを見ながら生きものの本質をあれこれ考えます。
村田
なにをしているのでしょうね。見飽きません。
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詠み人:久兵衛
【マクロファージ】
白血球に分類されるマクロファージは、生まれながらに備わっている自然免疫の一つ。体内に侵入した病原菌やウイルスを丸飲みにする貪食細胞。最新の研究によると、血液細胞の起源はこのマクロファージにあり、その基本的な性質は6億年以上前の単細胞生物から保存されているという。
→ 季刊「生命誌」89号 RESEARCH からだの中を動きまわる免疫細胞
中村
免疫は私たちの生存を支える重要な機構なので生命系は長い間にこの系をあれこれ工夫しました。そこで、複雑になってきました。でもそれがなければ異物の多いこの世界を生き延びるのは難しいでしょう。
星野
免疫のパスウェイの勉強をしたときに、お手上げと思った記憶と直結しました。ほんとうに難しい!
齊藤
壊してはまたつくられる柔軟なインフラです。