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超遺伝子 表現多型を生むゲノム

同じ種の生きものの中に異なる見た目をもつものが、ある割合で現れることがあります。このような違いを表現型といい、もっている遺伝子の組み合わせで変わります。ゲノムのある領域に並ぶいくつかの遺伝子が一緒にはたらき表現型を変えるとき、その領域を「超遺伝子」と呼びます。「超遺伝子」が見せるさまざまな表現型の違いを紙工作で比べてみましょう。

ノドジロシトド

ノドジロシトドは、北アメリカでよく見られるホオジロ科の小鳥です。2番染色体にある「超遺伝子」の組み合わせで、2つのタイプが表れます。頭に白い縞をもつタイプは、さえずりで異性を誘い縄張りを守る攻撃的な性格、縞が茶色のタイプは、巣を守り子育てに熱心な家庭的な性格です。パートナーには、自分と異なるタイプの異性を選ぶので、白タイプのオス・メス、茶タイプのオス・メスと性が4つあるようだと言われます。遺伝子が行動に結びついた面白い進化です。

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ノドジロシトド(白型:WS)
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ノドジロシトド(茶型:TS)
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ガラパゴスフィンチ

ダーウィンが進化を着想したガラパゴス諸島の小鳥、フィンチのクチバシは食べ物の種類にあわせて進化しました。地上性のガラパゴスフィンチは、主に地面にいて種子を餌とします。火山島で植物に乏しいガラパゴス諸島では、餌を得やすいクチバシの形をもつかどうかに生き残りがかかります。クチバシの形を決める「超遺伝子」の組み合わせが生み出した3種のガラパゴスフィンチを作り、餌の種とクチバシを比べてみましょう。フィンチの進化は今も続いています。

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オオガラパゴスフィンチ
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ガラパゴスフィンチ
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コガラパゴスフィンチ
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