生命の内と外との関係を覗く
1F展示ホール
展示ホールの中でも際立って目立つ目玉のようなこの作品は、生命誌研究館と深い関わりのある韓国の現代アーティスト崔在銀さんの作品です。1993年、研究館の創立時に制作されました。
この作品は遠くから見ると、光の輪を伴った漆黒の円に見えますが、近くで丸い穴を覗き込むと一匹のチョウが浮かび上がります。そのチョウの後ろには、チョウの翅を形づくる発生過程の細胞の写真があります。崔さんはこの作品で生命の内と外との関係を描くことを意図しました。研究館の、常に生きものの研究を美しく表現していくことを求めるという気持ちの原点となる作品です。