5億年前の生きものの気持ちで海から陸への旅に出かけよう。
2010.3.2~ 2Fギャラリー
38億年前に誕生した生きものが住み慣れた海を離れ、過酷な陸地へと進出したのは、今から5億年前。はじめに植物が上陸し、地上を生きものが暮らしやすい場に変え、そこへ昆虫、そして脊椎動物が上陸します。
同じ上陸でもそれぞれの戦略は違います。生きものがどのような気持ちで大冒険を繰り広げたのか、吹き出しにあるつぶやきと共に読み解きましょう。上陸した生きものは環境に合わせてからだのしくみを変える一方、環境も変えていきます。とてもダイナミックな物語です。
生きものの上陸は、現在の豊かな生態系を生みだすきっかけとなる一大事件でした。美しい花、多様な昆虫、手足を器用に使う私たちが生まれるまでに、多くの生きものたちが関わり合い展開した壮大な進化を絵巻物語にしました。(画:内方彩子、丈達宗雄、平田じん)
みどころ01
植物の上陸大作戦
陸上植物の祖先は30億年前に手に入れた光合成能力をもつ藻の仲間です。はじめは水際で暮らす小さなコケのようなものでしたが、やがて草や木になり花の咲く植物へと進化していきました。陸上生態系の基盤を支える植物たちが大繁栄する物語です。
みどころ02
昆虫の上陸大作戦
現在地球上で最も種数の多いグループは昆虫であり、名前がついたものだけでも100万種が知られ、実際にはその10倍はいるとされています。昆虫の祖先は何か、どのように多様化したのか、最近の研究でわかってきた昆虫大繁栄の物語です。
みどころ03
脊椎動物の上陸大作戦
脊椎動物の祖先はおよそ5億年前に海で誕生しました。餌をとるアゴや泳ぐためのヒレを発達させた魚は、淡水の河に侵入しその後上陸。ヒレを手足に変えて四足動物へと進化しました。あなたにつながる脊椎動物の歴史物語です。
みどころ04
見て触って楽しもう
花ができるしくみを知る模型や、昆虫の翅の起源を追う映像コーナー、四肢の進化を思い起こさせる古代魚の化石など見て触って楽しむ工夫もたくさんあります。