研究館の屋上にある「Ω食草園」。
母チョウが訪れ、幼虫が食べる植物(食草)を選んで産卵します。
ここでは自然の営みや季節の移り変わりを感じることができます。
2003.8.~ 4F屋上
どこにもないらしいと知って作った食草園は屋上の12平方メートル。チョウのための庭です。ランタナやアザミ、そしてブットレアの花にはさまざまなチョウが蜜を吸いに集まります。そうして訪れたチョウが卵を産み、幼虫が育ち、自然にくらす様子を見せてくれます。さまざまなチョウの食草と小さな卵や幼虫たち、そして運がよければ卵を産みにやってくるチョウと出会える食草園は、身近な昆虫と植物の関係を見つめ、進化を読み解く研究の場所です。
みどころ01
チョウと食草の関係
チョウの幼虫は決まった種類の植物の葉っぱしか食べません。その植物を食草と呼びます。母チョウはたまごを産む前に前脚で葉っぱの表面を叩き、脚で味見をしてから産卵します。3階の研究室ではこの味を感じ取る仕組みにかかわる遺伝子や葉っぱに含まれる重要な化学物質を調べています。食草園は身近な昆虫と植物の関係を見つめ、進化を読み解く研究の場でもあります。
みどころ02
季節を感じる生きものや草花
食草園には幼虫のための食草だけでなくたくさんの季節の花があり、蜜を吸いにさまざまなチョウが訪れてくれます。季節の草花やチョウたちが季節の移り変わりを教えてくれるのです。また、食草園ではチョウの他にも多様な生きものに出会えます。「食草園の毎日」では日々の食草園の様子を公開しています。今日はどんな生きものが来ているでしょうか。気になったら覗いてみてください。