活動写真館でセロを弾く係の主人公ゴーシュはいつも団長に怒られてばかり、彼は乾いた人間社会では生きにくいのです。でも毎晩、自然の中にある森の水車小屋へ帰り、夜ごと訪れる動物たちと交流し稽古に励むうちに、本人も気づかぬまま演奏家として、人間として大きく成長し、終盤の演奏会では乾いた人間社会の観衆に感動をもたらします。生命誌研究館設立20周年記念作品。
チョウ、クモ、カエルなど小さな生きものたちを見つめ生命38億年の歴史を読み解く生命誌研究者・中村桂子による新解釈と、プラハを拠点に独自のパフォーマンス・アートを展開する人形劇師・沢則行の演出により「セロ弾きのゴーシュ」が誰も見たことのない幻想的な音楽劇として展開します。東北の風土が生んだ宮沢賢治の世界と、生命誌という科学、そして東欧のフィギュア・アートの融合から生まれる「生命誌版セロ弾きのゴーシュ」は、その独創性が評価され国内最大の人形劇祭「いいだ人形劇フェスタ2014」、国際人形劇フェスティバル「スクポヴァ・プルゼニュ2015」(チェコ共和国)に招待されました。本作は高槻公演(2014年8月)の記録です。
いいだ人形劇フェスタ2014招待作品
スクポヴァ・プルゼニュ2015招待作品
国際交流基金 平成27年文化芸術交流海外派遣助成プログラム認定
紹介資料
- 生命誌版セロ弾きのゴーシュ(マイクロシアター popcorn)
クレジット
監督:藤原道夫・沢則行
プロデューサー:牧弘子・中村桂子
出演者:沢則行(演出・美術・人形遣い)/谷口賢記(チェロ・ゴーシュ)/鎌倉亮太(ピアノ)/中村桂子(語り)・村田英克(語り)/黒川絵里奈(美術アシスタント・OHP)
上映ディスクの貸出しについて
「生命誌版セロ弾きのゴーシュ」鑑賞会を、各地の文化施設や小学校で実施することができます。
上映会をご希望の方は、担当までお電話でお問い合わせください。
担当:JT生命誌研究館 表現を通して生きものを考えるセクター 村田
TEL:072-681-9796 【受付時間】月~金9:00~12:00、13:00~16:00