生きものを透かしてみたら…。
骨ってこんなに変わるもの?
2003.4~ 1F展示ホール
私たちの骨格はサルと似ています。ではサカナと比べるとどうでしょうか。背骨があるところは同じですが、サカナに首がありません。似ているけれども違っている。私たちとサル、そしてトリやカメやサカナにはどんな関係があるのでしょうか。骨と形を観察すると、進化の道程が見えてきます。
生きものには2つの時間があります。一つの生きものが受精卵からからだの形をつくる発生の時間。もう一つはある生きものから異なる種の生きものが生まれる進化の時間です。生きものの発生が何世代も繰り返される結果、進化がゆっくりと進みます。一つ一つの生きものの一生が、今の多様な生きものの世界につながってきたのです。
みどころ01
脊椎動物の骨格標本
9つの骨格標本を並べて展示しています。ナメクジウオ、スナヤツメ、ホシザメ、コイ、ハイギョ、カエル、カメ、ニホンザル、トリ。私たち背骨のある仲間、脊椎動物の骨格を比べると共通性と多様性が見られ、そこから進化の過程が見えてきます。
みどころ02
脊椎動物の発生標本
骨ができる過程や形づくりを示す本物の発生標本です。スナヤツメ、ゼブラフィッシュ、アフリカツメガエル、アカウミガメ、ニワトリ、ラットと並んでいます。これだけを一度に見られるところはありません。比べることで理解が進んだり、新しい問が生まれたりします。
みどころ03
出張展示パネル
骨と形、発生と進化の研究についてさらに詳しく知りたい方は、 出張展示パネルをご覧ください。脊椎動物がいつどんな生きものから進化したのか、初期の脊椎動物から受け継がれたエラが、サカナや陸上の生きものではどんな器官に進化したかなどを考えます。