詳細
日時
2004/09/18(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館1Fコンファレンスルーム(入館無料)
出演者
中山 忠宣 研究員
(昆虫と植物の共進化ラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
内容
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アゲハチョウ類は長い歴史の中で食草の変更を繰り返し現在の食草にいたったと考えられています。しかし、アゲハチョウ類は必ずしも系統的に近い植物へと食草転換を行ったわけではないようです。アゲハチョウ類は前肢の先(フ節)に存在する味覚受容器で植物中に含まれる成分を見分け、その植物が適当かどうかを判断します。この産卵を誘導する物質が数種のアゲハチョウ類において報告されており、それらの物質を比較していくとその構造に類似性が認められます。従って、このような植物成分の類似性がアゲハチョウ類の植物分類を超えた食草進化に関係していると考えられています。今回のレクチャーではアゲハチョウ類の食草進化と植物成分の関係についての概略をお話します。
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。