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研究員レクチャー 味覚レセプター(GPCR)で探るチョウと食草の共進化

詳細

日時

2004/07/17(土) 14:00〜15:30

場所

JT生命誌研究館1Fコンファレンスルーム(入館無料)

出演者

尾崎 克久 研究員
(昆虫と植物の共進化ラボ)

参加方法

※参加無料
※事前申込不要

内容

シロオビアゲハと食草(サルカケミカン)

アゲハチョウの仲間は、餌として利用する植物の変更を繰り返して、現在の多様な種類に進化したと考えられます。幼虫が特定の植物しか食べないので、母親である雌成虫がどの植物を産卵場所として選択するかが次世代の生存を左右します。雌成虫は、植物に含まれている化学物質を手がかりに植物種を認識するので、化学物質受容のしくみがアゲハチョウたちの生存にも進化にも大きな影響を持っていると考えられます。化学物質受容体(レセプター)の遺伝子を見付けることができれば、食草の変更による進化のしくみを解明する手がかりになるのではないかと考えて、未知の遺伝子を探索しました。これまでの研究で見つかったレセプター遺伝子についてお話しします。

このイベントを開催する研究員をご紹介

尾崎 克久 (室長)

  • 研究分野 昆虫学, 分子生物学, 生態学
  • 学位 博士(農学)

アゲハチョウを研究材料として、様々な生き物がどのように関わり合いながら「生きている」のか、分子の言葉で理解しようとしています。

チョウが食草を見分けるしくみを探る  昆虫食性進化研究室

レクチャーについて

JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。