詳細
日時
2006/07/15(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館 1Fコンファレンスルーム(入館無料)
出演者
小田広樹 研究員
(ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
担当
小田広樹 室長 (ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろう 細胞・発生・進化・研究室 )
内容
ナメクジウオは形態が魚に似た動物で、これまで最も脊椎動物に近い無脊椎動物として信じられ、脊椎動物の体づくりの起源を理解するための研究に使われてきました。しかし、私たちは数年前に、細胞間の結合構造に注目した研究論文で、ナメクジウオよりもホヤの方が脊椎動物に近いのではないかという指摘をしました。この私たちの考えはすぐに受け入れられるものとはなりませんでしたが、昨年末と今年初めに私たちの考えを支持する研究論文がたてつづけに発表されました。今回のレクチャーでは、脊椎動物と近縁の無脊椎動物の系統関係について、最近の動向を紹介します。
ナメクジウオの成体 |
このイベントを開催する研究員をご紹介
小田広樹 (室長)
- 研究分野 発生生物学、細胞生物学
- 学位 博士(理学)
動物多様化の背景にある細胞システムの進化に興味を持っています。1) 形態形成に重要な役割を果たす細胞間接着構造(アドヘレンスジャンクション)に関わる進化の研究と、2) クモ胚をモデルとした調節的発生メカニズムの研究を行っています。
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。