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研究員レクチャー 昆虫ゲノムからみた化学受容体研究の現状

詳細

日時

2012/05/19(土) 14:00〜15:30

場所

JT生命誌研究館

出演者

尾崎 克久 研究員 (チョウが草食を見分けるしくみを探るラボ)

参加方法

※参加無料
※事前申込不要

内容

昆虫の味覚や嗅覚といった化合物の認識には、脊椎動物と同様に7回膜貫通型の受容体が働いている。昆虫の化学受容体遺伝子は、タンパク質が7回膜貫通型であるという特徴だけが共通していて、塩基配列やアミノ酸初列は類似性が極端に乏しいことが知られている。そのため、他の生物で見つかった遺伝子を手がかりとして、昆虫の化学受容体遺伝子を新規に探索することは困難である。現在知られている昆虫化学受容体は、ナミアゲハの産卵刺激物質(シネフリン)受容体以外は全て、全ゲノムが解読された昆虫に限りコンピューターを使って解析・発見されている。
 近年、ゲノムを解読する技術は驚異的な速度で発展しており、期間も費用も大幅に抑えられている。爆発的に増えているゲノム情報の中から、昆虫の化学受容体に注目して最先端の研究の現状について紹介する。 

このイベントを開催する研究員をご紹介

尾崎 克久 (室長)

  • 研究分野 昆虫学, 分子生物学, 生態学
  • 学位 博士(農学)

アゲハチョウを研究材料として、様々な生き物がどのように関わり合いながら「生きている」のか、分子の言葉で理解しようとしています。

チョウが食草を見分けるしくみを探る  昆虫食性進化研究室

レクチャーについて

JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。