1. トップ
  2. 催し
  3. 産卵のための味覚受容のしくみをチョウと他昆虫で比較する

研究員レクチャー 産卵のための味覚受容のしくみをチョウと他昆虫で比較する

詳細

日時

2012/09/15(土) 14:00〜15:30

場所

JT生命誌研究館

出演者

龍田勝輔 研究員 (チョウが食草を見分けるしくみを探るラボ)

参加方法

※参加無料
※事前申込不要

内容

アゲハチョウ科昆虫の多くは数種類の植物の葉を食べる狭食性昆虫です。ですから、寄主植物(食べる植物)を正確に選ぶ必要があります。寄主植物の選択は産卵行動時に行われており、メス親は寄主植物の葉に含まれる2〜10種類の産卵刺激物質(味物質)を手がかりに、彼女たちが出会う多くの植物の中から正確に寄主植物を選択していると考えられています。
 本研究では電気生理学という手法を用いて、ナミアゲハの産卵刺激物質の受容メカニズムの解明を目指してきました。これまでの結果から、ナミアゲハが他種昆虫とは異なる味覚受容システムを用いて産卵行動をコントロールしていることがわかってきました。今回のレクチャーでは、ナミアゲハの味覚受容システムと他の昆虫との比較について、同じアゲハチョウ科昆虫との共通点や、他の昆虫との相違点について紹介します。


ナミアゲハの産卵行動

レクチャーについて

JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。