詳細
日時
2015/9/19(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館 1階カンファレンスルームにて
出演者
吉澤 靖貴 研究員
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
内容
鱗翅目(チョウやガの仲間)は昆虫の中で2番目に種が多いグループで、約16万種ほどが知られています。それらの幼虫のほとんどは植物を餌とし、多数の植物の中から自身の食草を見分けることができます。私たちが研究しているチョウが一生の中で食草を選択するタイミングは2回あります。成虫が食草に産卵するため前脚で植物の味見をするとき、そして幼虫が餌となる植物を口の周りの器官で見分け食べるときです。この事から、新しい食草に適応し生活の場を広げる(食草転換)には、どちらか一方の食草選択の仕組みが変化すれば良いのではなく、両者の仕組みが順序よく適応した形に変化していく必要があると考えられます。加えて食草選択後に、成虫は交尾相手の選択、幼虫は消化・解毒などさまざまな過程をクリアすることも重要です。チョウは植物との関わり合いの中でどのようにして食草転換や種分化が起こり多様化したのでしょうか。
今回のレクチャーでは、ナミアゲハの幼虫がどこで、どのような味を感じ食草を見分けているのかを実験結果を交えながらお話します。

館内の催しについて
研究のお話を聞いたり、実験を体験したり、生きものを観察したり、研究員と直接語り合ったり、子供から大人までどなたにも驚きと発見が待っています。参加無料です。