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新年1/20(土) 熊本で、記録映画「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」上映決定!
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10/7(土) 練馬区大泉図書館で、映画「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」上映会開催!
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9/16(土) JT生命誌研究館にて 「Ω食草園」20周年 映画「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」鑑賞会&食草園ツアー開催!
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「第25回ゆふいん文化・記録映画祭」映画「食草園…」上映後村田英克監督トーク動画配信中!
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第25回ゆふいん文化・記録映画祭(7月7日(金)〜9日(日))で、本作上映が決定しました。
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「シアターセブン」にて、3月25日(土)〜 31日(金) 大阪再上映決定!
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エフエム宝塚「たからづか8丁目35番地」ゲストコーナーに村田監督が出演(10:30-11:00)。11/25(金)よりシネ・ピピアで上映の映画「食草園」についてお話しします。
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読売新聞「大阪ひと語り」(2022年9月24日)に、本作出演・齊藤わか研究員のインタビュー「生き物探究 魅力伝える」が掲載されました。
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絶賛上映中!これまでのトーク・ライブ&展示のご報告(季刊「生命誌」110号BRH WORKS)
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YouTubeチャンネル「タケダ監督のドラゴンシネマナイト」に村田英克監督インタビュー掲載されました!
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横浜シネマリンにて追加上映決定!8/27(土・上映後村田監督舞台挨拶)、30(火) 、31(水)
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「サブカルワンダーランド」に村田英克監督インタビュー動画掲載いただきました「映画になりたい!」
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「Tiroir du Kinéma ティロワ・デュ・キネマ」 に村田英克監督インタビューが掲載されました。「少し立ち止まる謙虚さが必要」
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読売新聞(2022年8月19日夕刊)で本作が紹介されました。「動植物目線 神秘の世界」(許可を得て転載)
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映画コミュニケーター高橋裕之の「ハイシーン!」村田監督インタビュー動画掲載
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関西の映画シーンを伝えるサイト「キネ坊主」村田監督インタビュー掲載
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FM ラヂオきしわだ「タケダ監督のドラゴンシネマナイト」 8月20日(土)PM11:00〜、村田監督インタビュー放送します。
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シネ・ヌーヴォー&シネ・ヌーヴォーXにて、生命誌ドキュメンタリー2作品、絶賛連続上映中!「水と風と生きものと」「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」
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FM aiai「高橋裕之のレイトなシネマ感だよ」8月14日(日)20:30~21:00にて、村田監督インタビュー放送します(再放送:8月18日(木)20:30~21:00)
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チョウと植物 生命のドラマを記録 5〜9日ドキュメンタリー上映会(神戸新聞・朝刊)<許可を得て転載>
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屋上の小さな庭と虫と人間と 研究所の日常描いた映画、京都で公開へ(京都新聞・夕刊)<許可を得て転載>
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長田の神戸映画資料館で昆虫記録映画公開 チョウとの触れ合いイベントも【神戸経済新聞】7/27 掲載
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東京・ポレポレ東中野で1週間上映はじまりました!連日、トークイベントと展示とあわせてお楽しみいただけます。ご来場をお待ちしています!
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HugKum(小学館)に、インタビュー「映画で昆虫と植物をじっくり味わう『食草園が誘(いざな)う昆虫と植物のかけひきの妙』監督の思い」が掲載されました。
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<速報>本作が、<文部科学省選定>(令和4年7月15日・青年向き)となりました!
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<速報>本作が、映倫「次世代への映画推薦委員会」推薦作品に選定されました!
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ONLINEマガジン『装苑』で本作が紹介されました。
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ポレポレ東中野上映後イベント。7/26(火)は、現代の蟲愛づる姫、イモムシ画家の桃山鈴子さんをゲストにお招きします!
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ポレポレ東中野上映後イベント。7/28(木)は、植物観察家の鈴木純さんをゲストに迎えて「まちの中の食草」のお話です!
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神戸映画資料館での上映とイベントについて「六甲山大学」Webサイトで紹介されました。
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地域情報誌City Life紹介記事「-高槻市-JT生命誌研究館の新作ドキュメンタリー映画を劇場で公開」
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大阪日日新聞(2022年6月12日)の「館物語」で、JT生命誌研究館と映画「食草園」の紹介が掲載されました。
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「劇場情報」を更新しました! 関連イベントの詳細は公式Twitter でCheck!
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村田英克(本作監督)のエッセイ「映画が生まれるまでの時間」
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食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙 公式サイトをリリースしました。
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誰もが思う「小さな虫や草花を慈しむ心」、本作のメッセージをワンビジュアルで示してくれた山福朱実さんの版画。上映劇場ではポスターも販売予定です!
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映画への、わくわくするコメントを頂戴しました! 皆さま、ありがとうございます!
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本作監督村田(JT生命誌研究館 表現を通して生きものを考えるセクター)のエッセイ「映画というものは。」です。
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- Tweets by cinema_syokuso
見なれた蝶々と、
どこにでも生えている草花たちの物語。
まだまだ知らないことばかり…。
生きものの世界の中で、小さな昆虫たちと植物は、お互いを利用しながらいのちを支え合っています。
花の蜜と引き換えに花粉を運んでもらう植物、敵に襲われないよう植物に擬態する昆虫など、
知れば知るほど、その巧妙に生きるすべに驚きます。
予告編trailer
『食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙』は、科学者・中村桂子の構想を実現する、
他に類を見ない施設として活動を続けるJT生命誌研究館(大阪・高槻市)の
現在の活動を伝えるドキュメンタリーです。
イントロダクションintroduction
食草園って何?
研究館の屋上には、小さな庭があります。
チョウの成虫が蜜を吸う花と、幼虫が好んで葉を食べる植物(食草)を育てる「食草園」です。
四季を通じて、さまざまな虫たちがここを訪れ、植物と昆虫の関わり合いのドラマを演じています。
身近な、
小さな生きものたちに
目を向けよう!
映画は、生命誌研究館の企画展示「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」にまつわる研究館の日々の活動を、館員の目線から辿るドキュメンタリーです。
皆さんも、食草園で生きものの観察を! ナナフシに餌やりを!
スクリーンで体験してください。きっと、日常とは違う世界が見えてきます。
「虫こぶってどうやってできるの?」
「キャベツは、ただ黙ってイモムシに齧られているわけではなかった!」
など、身近な、小さな疑問から、好奇心を超えて、深く、探っていくと、さまざまな生き方への共感が湧いてきます。「研究館の日常」は、「生きものの世界」への入り口です。小さな虫や草花の語る物語に耳を傾けていくことによって、長大な生命の歴史の中で、生きもの同士が関わり合いながら培った、豊かな自然、そして、その一員としての私たちの存在を知ることができます。
風土が育む
“生きもの” と “人間文化”
映画の中では、ファーブルの『昆虫記』の翻訳者奥本大三郎氏と永田和宏館長との対話、また能楽囃子方大倉源次郎師(人間国宝)と中村桂子名誉館長との対話も取り上げられます。生きものたちの間のかけひきの妙、連綿とした人と自然との営みが紡ぎ出す世界、そして日本の自然の豊かさの恵みが語られます。
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- Dialogue 01.
- 風土に染まる蟲と言葉
- 奥本大三郎
- ファーブル昆虫館館長
- フランス文学者
- 永田和宏
- JT生命誌研究館館長
- 細胞生物学者・歌人
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- Dialogue 02.
- 自然と人工の調和する場
- 中村 桂子
- JT生命誌研究館名誉館長
- 大倉源次郎
- 能楽小鼓方大倉流十六世宗家
この映画の成り立ち
科学者として、生活者として「生きていること」を大切にする社会を求めて「生命誌」を提唱した中村の人物像に迫り、東日本大震災の後、科学や芸術の枠を越えて「人間は生きものであり自然の一部である」という思いに共感するさまざまな人々と、自然の中での新しい文明を考えた前作『水と風と生きものと 中村桂子・生命誌を紡ぐ』(2015年公開)に続く第二弾として、生命誌研究館のスタッフである村田英克が監督をしました。「生命誌」のコンセプトの下、小さな生きものたちを見つめ、日常を豊かにする知恵を求める旅は、続いています。
JT生命誌研究館とは
映画の舞台となるJT生命誌研究館は、生命科学と多分野の学問研究との架け橋となる研究機関であり、一般来館者に開かれた文化施設です。「科学技術と人間」をテーマに、生物多様性に目を向け、生きものが持つ時間と関係を考える「新たな学問」として、中村桂子が構想した報告書『生命誌研究館の提案』を実践する場として、1993年に発足しました。「生き生きとした時間をすべての人に提供する生活文化産業」であるJTの企業理念のもと、「SDGs」に先んじた活動を展開しています。
プロフィールProfile
表現を通して生きものを考えるセクター
研究成果やそこに至る考えをどのように表現するか、
独創的な表現は新しい考えを生み出す源泉です。
- 村田 英克(むらた ひでかつ)
- 星野 敬子(ほしの けいこ)
- 齊藤 わか(さいとう わか)
- 平川 美夏(ひらかわ みか)
- 中井 彩香(なかい さやか)
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- チョウが食草を見分けるしくみを探る/昆虫食性進化研究室/研究員
- 尾崎 克久おざき かつひさ
チョウは食草の選び方を生まれながらにして知っています。
本能のしくみを分子の言葉で理解し、どの様な変化が進化を引き起こしたのか解明します。 -
- DNAから進化を探る/系統進化研究室/研究員
- 蘇智慧スー ズィフィ
進化研究の原点は観察と比較です。分子レベルの比較、表現型の比較、そして分子から表現型に至る過程の比較を通して、進化・種分化のきっかけとメカニズムを探ります。
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- ファーブル昆虫館館長/フランス文学者
- 奥本 大三郎おくもと だいさぶろう
1944年、大阪生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。同大学院修了。埼玉大学名誉教授。フランス文学者。作家、翻訳家として幅広く活躍。『虫の宇宙誌』で読売文学賞、『楽しき熱帯』でサントリー学芸賞、ファーブル『昆虫記』完訳で菊池寛賞、一連の活動に対して第53回JXTG児童文化賞を受賞。著書多数。NPO日本アンリ・ファーブル会理事長。
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- JT生命誌研究館館長/細胞生物学者・歌人
- 永田 和宏ながた かずひろ
1947年滋賀県生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。細胞生物学者。京都大学名誉教授。京都産業大学タンパク質動態研究所所長を経て、2020年4月よりJT生命誌研究館館長。歌人として宮中歌会始詠進歌選者、朝日歌壇選者も務める。紫綬褒章、瑞宝中綬章受章。ハンス・ノイラート科学賞受賞。歌人として『近代秀歌』『歌に私は泣くだらう 妻・河野裕子 闘病の十年』『象徴のうた』、科学者として『タンパク質の一生』『生命の内と外』『未来の科学者たちへ』など著書多数。
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- 能楽小鼓方大倉流十六世宗家
- 大倉 源次郎おおくら げんじろう
1957年、大倉流十五世宗家・大倉長十郎の次男として大阪に生まれる。1964年、独鼓「鮎之段」にて初舞台。1981年、甲南大学卒業。1985年、能楽小鼓方大倉流十六世宗家を継承(同時に大鼓方大倉流宗家預かり)。2017年、重要無形文化財各個指定(人間国宝)認定。公益社団法人能楽協会理事。著書に『大倉源次郎の能楽談義』『能から紐解く日本史』。
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- JT生命誌研究館名誉館長
- 中村 桂子なかむら けいこ
1936年東京生まれ。東京大学理学部化学科卒業。同大学院生物化学修了。理学博士。
三菱化成生命科学研究所人間・自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。1993年よりJT生命誌研究館副館長。2002年4月より同館館長。現在は、同館名誉館長。生命誌の提唱者。主著に『自己創出する生命』『生命科学から生命誌へ』『科学者が人間であるということ』ほか多数。 -
- ギター音楽
- 末森 樹すえもり たつる
1984年 東京生まれ。ギタリスト。上智大学外国語学部卒。
在学時代から演奏活動を始める。ソロ演奏、作曲も行う。ドキュメンタリー映画『犬と猫と人間と』『犬と猫と人間と2』『風は生きよという』『道草』の音楽担当。ソロアルバムは『風は生きよという』『葡萄』。コンピレーションアルバム『ぼくのゆめは…奈良少年刑務所詩集から』に参加。photo by Onishi Nobuo -
- 宣伝美術
- 山福 朱実やまふく あけみ
1986年頃より絵を描くことを生業とする。木版画による絵本は『ヤマネコ毛布』(復刊ドットコム)、『砂漠の町とサフラン酒』(架空社)、『ぐるうんぐるん』(農文協)など、挿画に『水はみどろの宮』(石牟礼道子/福音館書店)など。2017年に北九州・若松の生家、山福印刷の工場をアトリエ「樹の実工房」とした。絵本、装丁挿画、各種展覧会、ギタリスト・末森樹とデュオでのライブ活動も行う。
photo by Onishi Nobuo -
- 監督・撮影・編集
- 村田 英克むらた ひでかつ
1963年神奈川県生まれ。BゼミSchooling System終了。2003年よりJT生命誌研究館で展示・映像・出版等に携わる。2014年音楽劇「生命誌版セロ弾きのゴーシュ」の製作・出演、2015年に記録映画「水と風と生きものと 中村桂子・生命誌を紡ぐ」(藤原道夫監督)を企画・製作。コミュニティシネマとしての上映活動を続ける。2022年に記録映画「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」監督・撮影・編集。
劇場情報theater
関東 | 東京 | ポレポレ東中野 | 2022年7月23日(土)〜 29日(金) ※連日上映後イベント開催予定 |
練馬区立大泉図書館(上映会) | 2023年10月7日(土) 1日2回上映(食草園写真展あり) ※詳細はこちら。 |
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神奈川県 | あつぎのえいがかんkiki | 2022年7月30日(土) 〜 8月12日(金) | |
シネマアミーゴ | 2022年7月31日(日) 〜 8月6日(土) | ||
横浜シネマリン | 2022年8月20日(土) 〜 26日(金) ※21日(日)上映後オンライン舞台挨拶 |
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中部・北陸 | 富山県 | ほとり座 | 2023年 4月22日(土) 〜 28日(金) |
愛知県 | シネマスコーレ | 2022年 10月1日(土) 〜 7日(金) ※2日(日)上映後舞台挨拶 |
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関西 | 京都府 | 京都シネマ | 2022年7月29日(金)〜 8月4日(木) ※30日(土)・31日(日)上映後舞台挨拶 |
大阪府 | シアターセブン | 2023年3月25日(土)~31日(金) | |
シネ・ヌーヴォ | 2022年8月20日(土)〜 26日(金) ※20日(土)上映後舞台挨拶 |
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シネ・ヌーヴォX | ※アンコール上映「水と風と生きものと 中村桂子・生命誌を紡ぐ」 2022年8月13日(土)〜 8月19日(金) ※13日(土)上映後舞台挨拶 |
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JT 生命誌研究館(上映会) | 2023年9月16日(土) 1日3回上映(食草園ツアーあり) ※詳細はこちら。 |
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兵庫県 | 神戸映画資料館 | 2022年8月5日(金)〜 9日(火) ※7日(日)イベント開催予定 ※期間中ロビーにて関連展示 |
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シネ・ピピア | 2022年11月25日(金)〜 12月1日(木) | ||
中国・四国 | 広島県 | 横川シネマ | 2022年11月18日(金)、11月20日(日)〜11月24日(木)※ 19日(土)休映 |
山口県 | YCAMシネマ | 2022年10月19日(水)〜 24日(月) ※23日(日)上映後トーク&ライブ |
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九州・沖縄 | 福岡県 | 北九州・東田シネマ vol.65 | 2022年10月14日(金)〜 16日(日)・ 28日(金)〜30日(日)・ 11月3日(祝)〜5日(日) ※14日(金)、15日(土)舞台挨拶 ※北九州市内の複数会場で上映します。詳細はこちら。 |
キノシネマ天神 | 2022年8月5日(金)〜 ※6日(土)舞台挨拶 |
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佐賀県 | シアター・シエマ | 2022年11月11日(金)〜 17日(木) | |
大分県 | 第25回 ゆふいん文化・記録映画祭 | 2023年7月8日(土)13:00〜 ※上映後監督トークあり |
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日田シネマテーク・リベルテ | 2022年11月7日(月)〜 13日(日) | ||
熊本県 | 熊本県森づくりボランティアネット上映会 | 2024年1月20日(土)<1日2回上映> ※詳細はこちら。 |
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宮崎県 | 宮崎キネマ館 | 2022年9月23日(金)〜 10月6日(木) ※23日 初日上映後オンライン舞台挨拶 |
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鹿児島県 | ガーデンズシネマ | 2022年8月28日(日)<1日限定上映> ※上映後オンライン食草園ガイド |
皆さまのご来場を、
劇場でお待ちしています!
コメントcomments
チョウの好きな花や幼虫が食べる植物を植えておくと母チョウが飛んできて卵を生んでくれます。こんなときは本当にうれしいですね。チョウの幼虫が決まった植物を食べていることを知るだけでも感動です。昆虫たちは、植物と関わり合って生きていますが、私たち人とも深いつながりがあります。
今森光彦(写真家)気が遠くなるような時間のなかで培われてきた奇跡の関係。そんなドラマを生命誌研究館では、楽しく学べます。地球の命は全部つながっているんですね!!
私はチョウチョにあんまり興味のない人間です。小学生の頃、東京タワーで羽化する「モスラ」には興奮しましたけれど。でもこの映画は愉しみました。小さな命がこんな風に生き抜いているのかという驚きとともに、登場する皆さんが実にたのしそうにうれしそうに、自分の愛するものについて語ってくれたからです。自分の大切なものを独り占めするのでなく、見ず知らずの他人とも分かち合うことに喜びを見いだせる人たち。子どもたちは見た後こう思うかもしれません。「チョウチョを好きになると、素敵な大人になれるよ!」。
伊藤 純(『新日本風土記』プロデューサー)はっぱと ちょうちょ
ぱく きょんみ(詩人)ちょうちょと ひと
ひとと ことり
ことりと むし
むしと つち
つちと あめ
あめと ひざし
ひざしと はっぱ
耳をすませば
みえてくる
世界がある
それは
わからなくても いいただそうある 世界に
すこーし 気づくことになることかもしれない
生まれたてのナナフシの赤ちゃんが踊ってる! えっ、脚とれちゃったの? エノキの葉っぱのとんがり帽子、ずいぶん可愛い虫こぶだなぁ。うわぁ! ナミアゲハが脚をトントンして葉っぱの味を確かめてる!
鈴木 純(植物観察家)毎日、地面にはいつくばって虫を探す中井さんも素敵だし、第一線の研究者の話も聞けるし、なんなんだこの映画は。おもしろいじゃん! いますぐ大阪・高槻にある生命誌研究館に行かなければ!!…… あれ? でも、映画に出てくる昆虫や植物は、街中で見られるものばっかりだ。駅前のクスノキでアオスジアゲハ見つけられるかな。庭のニンジンにもキアゲハくるかしら? そういえばあの公園にあったイヌビワ、あの花を開けたらコバチがいるってこと?
そう考えたらドキドキしてきたぞ。ぼくだって、家の近くで昆虫と植物の関係を見つけられるかもしれない。もしかして新発見だってしちゃうかも!
生命誌研究館では、生きものを「科学」しています。科学で何かが「わかる」と、その周囲にもっと「わからないことがある」とわかります。私たちには、わからないことを抱えたまま、複雑な自然の中で「賢く生きる知恵」が必要なのです。
村田英克(本作監督)映画では「科学」だけでなく「能楽」も語られます。四季に恵まれた日本の風土に培われ、語り継がれる物語には、学びきれない豊かさが込められていると思うのです。私たちが今、見ている蝶や草花の世界と、昔、万葉歌人が目にした自然との間に、さほど違いはないのではないか? そして、自然に向かう私たち人の心も …… そんなことを思いながら、この映画は、生きものについて考え、研究館で表現する者の等身大のメッセージを散りばめてつくりました。ご覧になる方々にとって、どこか面白いところがあることを願っています。