更新情報
24.05.18
虫の会(拡張版)第三回 5/18(土)開催のお知らせ
虫の会とは
普段はDNAやRNAを扱う仕事をしているけれど、
心の奥底では昆虫少年なのだという方々が集まって、
思う存分昆虫談義をする、そして虫屋じゃない人たちは
虫屋という生き物の生態を観察して楽しむ会
です。
(尾崎: ラボ日記 2013年6月3日)
研究者・学生の方は、専門分野に関係なく、現地またはZoomにて「虫談義」にご参加頂けます。
一般参加との違い
研究者・学生=虫屋
現地またはZoomで演者と「虫談義(質問等)」が行えます。
お申し込みはこちら
一般参加
虫屋たちの様子を現地またはYouTube Liveで「観察」していただきます。「虫談義」にはご参加頂けません。
一般参加情報はこちら
お申し込み
開催日:2024年5月18日(土)プログラム:
●13:30 第一部 話題提供(講演)後藤寛貴「「ピン留め」と「退縮」で作る昆虫の鋭い構造- カブトムシの角とクワガタムシの大顎を例に -」
●14:30 第二部 虫談義(質疑応答を含む)
●15:45 終了予定
下記よりお申し込みください。参加については、研究員・尾崎の独断で選考を行う場合がありますので、ご了承ください。 ・「区分」を「昆虫食性進化研究室(尾崎研究室)」にしてください。
・お問い合わせ内容に「虫の会」の申し込みである旨を記載ください。
・現地参加、Zoom参加のいずれか、ご希望の方法をお知らせください。
・お名前とご所属を添えて頂けるとありがたいです。
第一部 概要 「『ピン留め』と『退縮』で作る昆虫の鋭い構造 -カブトムシの角とクワガタムシの大顎を例に-」
昆虫は、生涯のうちに大きくその姿を変化させます。 卵から生まれた小さい幼虫は、脱皮を重ねて幼虫の姿のままにだんだん大きくなっていきます。
しかしある時、脱皮によって「さなぎ」へとなり、さらに脱皮によって「成虫」へとなります。
この「変態(へんたい)」と呼ばれる過程こそ、昆虫がその姿を大きく変える重要なプロセスです。
では、どのような仕組みで、大きく姿かたちが変わるのでしょうか? 様々な種類の昆虫が、変態によって様々な姿かたちへと変化します。
その中でも私たちが注目しているのは、蛹から成虫への変化です。特に、長くて鋭いツノや大顎を持つ、カブトムシやクワガタムシに注目しています。
カブトムシのツノも、クワガタムシの大顎も、成虫では非常に鋭い構造をしています。しかし、ツノも大顎も、蛹の時には丸みを帯びた構造をしています。
いったいどのように、丸みを帯びた構造から鋭い構造へと形を変えているのでしょうか?
この講演では、カブトムシやクワガタムシを用いた研究から、やがて脱ぎ捨てられる蛹の「殻」に、体を覆う上皮の一部が接着していることが明らかになってきたことをお話しします。