生命誌ジャーナル

2016年間テーマゆらぐ

今年は生きものの基本単位、細胞から生きているを考えます。

細胞がはたらく 前編

私たち多細胞生物のからだは役割の異なる様々な細胞でできています。個々の細胞が環境の変化や状況に応じてはたらくことで、個体全体としての「生きている」を支えているのです。

今回は、活発な免疫細胞の動きに注目する片貝さんと、細胞壁の組成の変化から植物の生きるしくみを追う岩井さんの研究を紹介します。動物細胞も植物細胞も内部の構造を細胞骨格が支えており、植物はさらに外側に細胞壁をもちます。それぞれの特徴を生かした生存戦略を知ることで、共通性を基盤とした多様性が見えてきます。

トマト、ピーマン、シシトウはみなナス科の果実。野菜の形や味、食感はたくさんの細胞のはたらきによって生み出されます。食べる時に注意深く観察すると新しいことに気がつくかもしれません。日常の中で生きものに向き合い、そこから問いを見つけたいと生命誌では考えています。