生命誌ジャーナル47 2005年 冬号

カードを楽しみ、細かな内容はWEBで読むというユニークな組み合わせの季刊誌です。

2005 Biohistory's Theme 年間テーマ「観る」 第1回 第2回 第3回 第4回 年刊号

見るだけでなく観ている目
中村桂子
 ぼくらは建築探偵団”とばかり、学生時代に暇にあかせて歩き回ったのが原点という藤森さん。設計図や写真を見れば建築のことはわかるとされていた中で、町に建つ家を自分の眼で見ることで、生活感覚を含めた新しい発見が多いことに気づいたという。建築を通して人間を見つめる眼に厳しさと暖かさがある。
TALK 対話を通して
[実物から探る]
自然と歴史を観る喜び
 
藤森照信
建築史家/建築家
中村桂子
JT生命誌研究館館長

 リサーチのツボは細胞と細胞をつなぐ分子(カドヘリン)。生きものの形づくりの基本となるこの分子自身の形に、多様でありながら共通性をもつという生きものらしい性質がみつかり、分子の形の進化から生きものの進化が見えてきた。リサーチ二つめは、イリオモテヤマネコ。長い間西表島をくまなく歩いて続けてきた観察から、たった数百匹で20万年生き続けた小さな島のネコの特異な生き方が浮き彫りになった。生態系とその中での一つの生きものの生き方との関係を知るモデルとして面白い。
RESEARCH 研究を通して
まずはここから・・・リサーチのツボ
形づくりを支える分子の形の変化 
小田広樹
JT生命誌研究館
ヤマネコが語る西表島の生態系
伊澤雅子
琉球大学理学部

 アートは擬人化。動物はおろか器具にも人の目を描いてきた日本の絵画と分子に目を描いたBRHの映像「細胞くん」。愛づるというところで共通点がありそうだ。
  サイエンティストライブラリーは郷通子さん。タンパク質を物質として、時に生きものの一部として見ることで、その基本構造を探し出し、進化を考えた生物物理学らしい仕事をなさった。生命誌コーギはがん。医学・医療が生きることの本質を見つめるもの、また見つめねばならぬものであると思わざるを得ない。
  鳥獣戯画の人の目の鳥が、見るだけでなく「観ている」ことに気づき、目は観ていることを知らせる意味も持つという“発見”をした。日本絵画を生命誌の目で見ていくとさらに楽しい発見がありそうだ。
ART 表現を通して
擬人化 ─ 人の目でみる 
SCIENTIST LIBRARY
人を通して

タンパク質の形と進化をつなぐ生物物理学 
郷 通子
お茶の水女子大学学長/長浜バイオ大学特別客員教授/名古屋大学名誉教授

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年間テーマ観る 生きものは内に時間を持ち、それを解きほぐして生きています。「愛づる」、「語る」という切り口に続いて今年は「観る」がテーマです。時間が鍵である生きものを知るための大事な方法としての「観る」を考えます。細胞を瞬間凍結して電子顕微鏡で観ることによって初めて、すばやい分子の動きがわかったという例があります。改めてじっくり観ることの大切さを考えてみたいと思います。

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生命誌年刊号
『観る』生命誌年刊号 2005
(B5版・198ページ)
定価:1,600円(税込)
発行:JT生命誌研究館
発売:新曜社
発行日:2006.05.01
『観る』生命誌年刊号 2005  中村桂子 編集
季刊「生命誌」45号〜48号を一冊の本にまとめました。

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