生命誌ジャーナル46 2005年 秋号

カードを楽しみ、細かな内容はWEBで読むというユニークな組み合わせの季刊誌です。

2005 Biohistory's Theme 年間テーマ「観る」 第1回 第2回 第3回 第4回 年刊号

動きを止めて動きを観る
中村桂子
 「観る」の第2回。体内を観ることを原点とする解剖学を出発点として、現代生物学の全領域を渉猟し、見事な成果をあげている廣川さんの研究はこれぞ生命科学と思わせます。美しいと思うことが基本にあるのも魅力です。遺伝子を追うだけでもなければ、タンパク質を調べるだけでもない。生きているってどういうことなんだと問うています。瞬間を止めるから動きが見える。「観る」が狙っているのはやはり時間なのです。
TALK 対話を通して

[動きを観る]
ミクロの解剖学から体全体へ
 
廣川信隆
東京大学 教授
中村桂子
JT生命誌研究館館長

 リサーチはちょっととぼけた昆虫が教えてくれる自然界の実情です。捕食者が食べることが数をコントロールしているという思いこみを問い直します。自然界を観るよい系を探しあてるのもフィールドワークには重要なこと。西田さん発見のカメムシの行動に注目してください。
  リサーチ2つめは、DNAのはたらきにとってその構造がどれほど大きな意味を持つかという広瀬さんの研究。分子の世界も形を丁寧に観ることが重要な時代になってきました。DNAが凝縮したり、ほどけたりするのをじっくり見て初めてはたらきが見えてきました。
RESEARCH 研究を通して

まずはここから・・・リサーチのツボ
自然界に捕食者が存在することの意味 
西田隆義
京都大学大学院農学研究科
細胞記憶を支えるクロマチン 
広瀬 進
国立遺伝学研究所

 サイエンティストライブラリーは研究館の顧問の吉川さん。枯草菌のDNA研究の底に脈々と流れる昆虫少年魂が見えます。
  このカードも含めて、私たちは調べた結果を誰もがなるほどと思う形に表現することも研究のうちと考えています。どう表現すれば、美しくまた理解しやすくなるか。科学にもそれが必要です。アートでは絵画での工夫を参考に動きを観て表す方法を考えました。医学生向けの生命誌コーギ。今回はズバリ「ゲノム」です。ヒトゲノム解析が終わり、これを利用した医療が進むとされていますが、「私のゲノム」と「私」の関係を考えておかないとよい医療にはつながりません。しかけを観ながら考えて下さい。「観る」という言葉の中には生きることを考える鍵がたくさんあると実感しています。
ART 表現を通して

異時同図 ─ 動きをみる 
SCIENTIST LIBRARY
人を通して

DNAのふえ方から見えた生きものの姿 
吉川 寛
JT生命誌研究館顧問/大阪大学名誉教授
奈良先端科学技術大学院大学名誉教授

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年間テーマ観る 生きものは内に時間を持ち、それを解きほぐして生きています。「愛づる」、「語る」という切り口に続いて今年は「観る」がテーマです。時間が鍵である生きものを知るための大事な方法としての「観る」を考えます。細胞を瞬間凍結して電子顕微鏡で観ることによって初めて、すばやい分子の動きがわかったという例があります。改めてじっくり観ることの大切さを考えてみたいと思います。

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生命誌年刊号
『観る』生命誌年刊号 2005
(B5版・198ページ)
定価:1,600円(税込)
発行:JT生命誌研究館
発売:新曜社
発行日:2006.05.01
『観る』生命誌年刊号 2005  中村桂子 編集
季刊「生命誌」45号〜48号を一冊の本にまとめました。

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