「生命誌」年刊号 (書籍)

季刊「生命誌」はカードとwebでお送りし、最後に本にまとめています。年間テーマを軸に一冊にまとめると一味違って「生命誌」が見えてきます。

2002 Biohistory's Theme 人間ってなに? 情報・脳・環境・精神から人間を考える 第1回 情報から人間を考える 第2回 脳から人間を考える 第3回 環境から人間を考える 第4回 精神から人間を考える 年刊号

 生物研究の中心がヒトゲノム解析(塩基配列や機能の解析など)に置かれています。脳研究も重点領域です。生物学が人間理解へと向かっているということです。さりげなくこう書きましたが、これってスゴイことではないでしょうか。生物学の研究対象には人間は入っていませんでした。ミミズ、マウス…、野外での観察や実験室での解剖。人間は人類学、心理学、医学など別の学問の対象だったのです。
  生命誌としては人間も40億年近く続く生きものの歴史の中で考えます。ですから、ゲノムから見える他の生物との共通性を大事にするわけですが、でも、人間は人間。他の生物と異なる特徴を持っていることも確かです。それはなにか。特別な根拠があってのことではありませんが、「言語」ではないでしょうか。生物もすべて物質でできていると言っても、単なる物質の集合ではないシステムとしての性質を持っています。そのしかけが「ゲノム」にあるように、他の生物と人間との間の溝を作っているのは、「言語」の産物ではないかと思えるのです。
  そこで、情報科学、認知科学、心理学、精神医学と生命誌との接点を探してみたところ、自ずと生まれ出てきた共通認識は、「言語」に近づき、しかもそこからまた「語ること」など、新しい課題をたくさん生みだしました。とにかく、この1年間学んできた過程は楽しかったの一言につきます。それを季刊BRHカードとHPでお届けしましたが、1冊にまとめることで、さらに新しいものが見えてくることを願って、年刊生命誌(Biohistory 2002)を作りました。

(生命誌研究館館長・中村桂子)

  >> 「人間ってなに?」第1回のWEBジャーナルへ

生命誌年刊号

生命誌・年刊号2002「人間ってなに?」
生命誌年刊号2002「人間ってなに?」
2002年度にお届けした季刊『生命誌』を『生命誌年刊号2002』として1冊の本にまとめました。

生命誌年刊号2002は、2007年12月をもって販売を終了しました。図書館などの多くの方にご利用頂ける公共施設には無料でお届けします。下記フォームよりご相談下さい。
『生命誌年刊号2002』申し込みフォーム

BRHメールマガジン
毎月1、15日に生命誌研究館のイベント、ホームページの更新情報、刊行物「季刊・生命誌」の情報などをお届けします。下記フォームよりお申し込み下さい。

BRHメールマガジン申し込みフォーム

ご意見、ご質問
季刊「生命誌」へのご意見・ご感想はこちらから 

  • 生命誌の広がり
  • 生命誌の広場

ページの先頭へ