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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【経験から得られるもの】

2018年12月3日

中井 彩香

この4月から食草園の担当となり、チョウが来てくれるように、ガイドスタッフの皆さんとお花を植え、お水をあげて食草の世話をしています。その中で、食草園に来てくれた生きものたちを記録するのもお仕事です。様々な生きものが食草園に来てくれて嬉しいのですが、名前を正確に知らないチョウや昆虫の数の多さに驚きました。シジミチョウだと単純に思っていたチョウが、ツバメシジミとヤマトシジミだったり。キチョウだと単純に思っていたチョウはキタキチョウだったり。イトカメムシやクロウリハムシだとか。撮った写真を見ながらインターネットで検索したり、研究員の方を捕まえては教えてもらう毎日です。また、さらに苦戦したのが幼虫や卵を見つけることでした。成虫は飛び回ったり動きが活発なので比較的見つけやすいのですが、幼虫や卵はなかなか見つけられずに苦労しました。敵に見つからないように隠れているのだから、簡単に見つかるわけないとは思いながら「ここにはいないな」「今年はまだ来てないな」と探し終わったところに、研究員さんから「○○がいたよ〜!」と報告され、ちょっぴり悔しい気持ちになったこともしばしば…。そんな時に、季刊生命誌99号(12月3日発行)のTALKの取材に参加させていただきました。今回のお相手は恐竜研究者の小林快次先生、先生はファルコンズアイ(はやぶさの目)と呼ばれる化石ハンターです。お話を聞いたところ、どんな化石が出そうだとか瞬時にわかる、それも、経験と勘から臭いがするのだとか…(詳しくは99号のTALKをご一読ください)。羨ましいです。これからたくさん食草園で生きものを観察して、私もいつか幼虫や卵を見つけられるような勘と眼(と鼻?)を手に入れるんだ!と食草をかき分け幼虫を探しながら決意しました。

寒くなってきたので食草園に来る生きものたちの数は少なくなりましたが、今年はキアゲハの蛹やゴマダラチョウの幼虫が食草園で越冬してくれるようです。ちいさな生きものたちをしっかりと観察しながら、冬の食草園も楽しみたいと思います。

[ 中井 彩香 ]

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