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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【形になる】

2016年11月15日

川名 沙羅

昨年度制作した生命誌アーカイブ「生命研究のあゆみと広がり」の刷新を企画中です。現在のコンテンツはサイエンティスト・ライブラリーの記事約90件をまとめたものですが、さらに対談記事90件も加えて、生命誌の活動の広がりを示す表現を試作しています。生命科学だけでなく、哲学、芸術、文学、情報学、物理学など多様な分野の専門家が登場する記事を総合するのは大変ですが、いろいろな視点から記事を引き出して楽しめるようにしたいと考え、新たなしくみづくりに奮闘中です。

このコンテンツを一緒につくってくださっているのはインターフェースデザイナーの奥田透也さんです。数学や物理学を応用したインタラクションデザインなどを主領域に活動されていて、作品を見た時に「生きものが好きな人だ」と直感して一緒にコンテンツ作りを始めました。やりたいことを言葉や絵で伝え、それをもとにコンテンツをデザインにしてもらい、また自分の意見を伝える。何度もやりとりしていくことで形になり、自分の想像を越えたものが出来上がるときは、人間に生まれてよかったと実感するときでもあります。今は試作づくりのまっただ中なので道なき道をさまよい泥だらけになっている気持ちですが、来年の春には刷新版をみなさんにお見せできる予定です。どうぞ楽しみにお待ちください。

[ 川名 沙羅 ]

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