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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【新しいBRHカードに向けて】

板橋涼子
 春ですね。温暖化が心配されている昨今ですが、私は寒いのが苦手なので、早く暖かくなってほしいと願う毎日です。
 さてSICPセクターのみんなは、毎日、台風のように走り続けていますが、3月は節目の月。少しだけ足を止めて一年を振り返る時期です。生命誌年刊号を始め、山岸さんの『生きているを見つめる医療 ゲノムでよみとく生命誌講座(講談社現代新書)』、遠山さんの「細胞展」など。形になって世に送り出す時が、SICPスタッフにとって一番嬉しい瞬間です。日頃頑張った成果が、魅力的な形となって出来上がる様子を身近に見ていると、つくづくSICPセクターは良いところだなあと思います。
 3月も終わります。一年を振り返ってばかりはいられません。目下、私の取り組んでいる仕事は、2007年度のBRHカードの制作です。遠山さんから引き継ぎ、来年度は私が取りまとめ役です。これまでは、自分の担当分のカードの中で精一杯表現していましたが、これからは全体も見渡さないといけません。最も重要なのは、日々のスケジュールの進行。いつも締め切りぎりぎりの私ですが、次回からは一歩前に出て、皆を誘導していく立場となります。あれは大丈夫かな?これは大丈夫かな?と冷や汗を流しつつ、周りを見渡しています。
 毎年、新しい試みを重ねてきたBRHカードも今年で5年目。今年度は、じっくり眺めながら生命誌について考えてもらおうというアイデアから生まれた「飾れる」カードでした。これは素敵なアイデアでしたが、それ以上の魅力を重ねてこそのBRHです。いろいろアイデアを出し合い、「あーでもない、こーでもない」と悩みつつも、手元に届いた時に、まず眼に入るカバーと表紙にちょっとしたしかけを入れてみたり、Webに入りやすくするための工夫を取りいれたり・・・。生命誌のメッセージが詰まった美しいBRHカードをみなさんのお手元に届けられるよう、着実に前に進めてます。毎回のお楽しみのおまけもペーパーエンジニアの坂さんとSICPスタッフ山岸さんが現在トンチを捻りだして奮闘中。さて、どんな形になるのでしょうか。それは届いてからのお楽しみです。まずは第一回目。詳細は5月15日の発行をお待ち下さい。


 [ 板橋涼子 ]

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