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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【展示のご案内をします】

2001年2月26日

 生命誌研究館には、展示スペースがあることは、みなさまとっくに御存知ですね。
 生き物の研究を展示という形にして、みなさまにお伝えしている場です。今、展示しているのは、DNAから見たオサムシの進化、骨格から見たセキツイ動物の進化、光合成などの常設や特別展示です。他にも、ここで制作したビデオ、コンピュータ・グラフィックスなど、小さいスペースですが、内容の濃い展示をしています。内容が濃いだけに、少し難しい、という声も聞こえます。
 そこで、今、2人の女性に展示についてのガイドをしていただいています。2人とも、生き物や、生命誌の活動に興味があって、お手伝いできるなら、とボランティアの気持ちから来て下さるようになりました。Fさんは、チョウチョウが大好き。丹精していた庭の花を食べてしまったチョウチョウの幼虫を、それなら、と飼い始め、それが高じて、写真展までしてしまった昆虫少女(?)。実際の生き物に対する知識と愛情で、生き物のおもしろさを熱心に話して下さるはずです。Wさんは、もともと科学少女。化学中心の仕事に今も携わっていらっしゃいますが、もっと科学の幅を広げたいと、ガイドを通して、生物の勉強を精力的にしていらっしゃいます。
 日本でも最近、ずいぶん増えてきましたが、米国の博物館などでは、ボランティアの説明員やアイディア提供、ドネーションなど博物館活動への外部からの協力、参加がものすごく活発だと聞いています。だれでも、それぞれの立場で科学を伝えていく作業に加わることができると思うのです。大事なのは、興味と関心と工夫。それぞれの立場の活動が繋がることで、研究から暮らしまで、生物の科学をリンクいくことができるのではないでしょうか。
 今、生命誌研究館で、窓口になってくださっている2人のガイドの方の生き物やその研究に対する熱意が、きっとみなさまを生き物の研究のおもしろさへ誘ってくれることと思います。このホームページの展示ガイド、講演というボタンを押してみてください。
[高木章子]

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