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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【オサムシ展示オープン】

2000年6月1日

 4/25から、BRH1階ホールで、新規展示「見えてきた進化の姿−オサムシ研究からのメッセージ−」が始まりました。

 オサムシと言っても、あまりなじみがないかもしれません。虫好きの私も、このオサムシ展に関わるまで、捕まえたこともなく、夜行性のためか、マイマイカブリ以外は見たこともありませんでした。
 1年半ほど前、BRHで初めてまとまった標本を見た時も、正直なところ、そこまで惹かれませんでした。今思うと、オサムシの「形」が頭に入るまでに、すこし時間がかかったようなのです。それが、じわじわとオサムシの魅力にはまり始めたのは、当時飼育していた生きたマヤサンオサムシを見せてもらった時です。高槻の山に普通にいる、茶色い別段キレイでもない種です。ところがそれを見て、とたんに、かわいい!きれいだ!かっこいい!という気持ちが芽生えてきたのです。その後一気に、図鑑を見ても黒いムシが並んでいるとは思いませんし、ゴミムシとの区別もつき、♂♀の区別もつき、種の区別もつくようになりました。
 小さい顔、つぶらな瞳、コルセットか鎧のような整った胸、くびれた腰、まるいお尻、長い足(あれ!?虫のことなのに)。オサムシは他の甲虫とは一線をひくスタイルなのです。特に、くびれた腰!イメージ的には、肩でしょうか。飛べる虫は肩が角ばっています、飛べないオサムシはなで肩なのです。
 オサムシと比べると、カミキリムシもなんだか無骨な気がするし(すみません)、ブイブイやハナムグリなんかも、丸っこいわ、のっぺりしてるわで、どうもかっこ悪い(すみません)。カブトムシ、クワガタよりも繊細な感じのするオサムシ。美しい色彩や、金属光沢、上翅彫刻、その華やかさとバリエーションに魅せられて、これまでによく研究されてきた歴史が納得できます。

 オサムシ展示の紹介のつもりが、ムシの話になってしまいました。
 展示は、パネル展示に加え、3分程度の短い講議風映像を加えたり、ビデオスフィア(TVモニタを4面の鏡が取り囲み、動く映像が写り込んで万華鏡のように見える)という装置を置いたり(今は日本にここしかない。らしい)、もちろんきれいな青いオサムシの標本も展示、実体顕微鏡で観察することもできます。
 展示は「ムシの話」ではありません。生き物の進化、に繋がるストーリーです。詳しくは、ぜひ展示をご覧になって下さい。
[北地直子]

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