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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【バチが当たったかも?】

2000年2月15日

 次回の光合成の展示に向けて、最近バクテリアや古細菌のゲノムプロジェクトについて調べています。その時にバクテリアのゲノムプロジェクトというのは病原菌についてたくさん行われているのだなあ、と更めて驚きました。エネルギー獲得システムの進化が何かわかるだろうか、と思って調べ始めたので、病原菌のゲノムを比較してもあまり、、、というとても勝手な気持ちだったのですが、、。
 しかし、ずっと健康だった私は、ここ数日突然病気になってしまい、しばらくお休みを頂くという情けない事態になりました。抵抗力がなくなるというのは、なんとも恐ろしいのである。ウイルス、バクテリア、真菌、などなどやられっぱなしになってしまう 。もらった抗性物質の名前を見ると、「あーこれって実験の時に培地に入れたよなあ、、」などと思い、不思議な気持ち。研究と自分がつながる瞬間?である。お医者さんの言ったことと、今までの知識を結集して病気について考えるのだが、私はDNAって何?の制作を通して、細胞ってメチャクチャ偉い!働きもの!と思っていただけに、病気になんかなってますます細胞は大変なんだろう、申しわけないなあ。と思ってしまいました。
 病原菌のバクテリアばかり調べても、、などと一瞬でも思ってしまった自分をとても反省しました。良くわからないけれど、病気は辛い!だから、とにかく、わからないかもしれないけれど、ゲノムプロジェクトはやって当然なんですね。と今は思っています。なんだか罰が当たったような気持ちでいっぱい、、、。
[工藤光子]

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