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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

バックナンバー

【バックナンバー 】

1999年1月1日

12月2日
 初めまして。生命誌研究館で働きはじめて、今日でちょうど1ヶ月になります。
 自由気ままな学生生活、支離滅裂なバイト生活で乱れきった体内時計も、この1ヶ月を経て、ようやく人並みに修正されつつあるような感じがするこの頃です。つまり、夜眠い。そして、まだ不完全なことに、朝も眠い。寝過ごして遅刻することを何より恐れている私は、会社からの電話で目を覚ませば、10時!!とかいう悪夢にうなされながら目覚めています。

12月9日
 ずいぶん前にテレビで一目(一耳)惚れして以来、ファンであるピアニストのコンサートに行ったのが、これまたちょうど1ヶ月前。まだその余韻に浸れます。
 満を持して颯爽とステージに現れた彼がピアノの前に座るやいなや、突然、音楽は始まりました。生命の誕生もこのように唐突なことだったのかも・・・なぁんて。
 DNAがA・G・C・T(アデニン・グアニン・シトシン・チミン)なら、音楽はC・D・E・F・G・A・H(ドレミファソラシ)の組み合わせ・・・・・・と安易にはいかずとも、命や音を文字で表記するとは、なんとも不思議。

12月11日
 電池切れによる腕時計の遅れが、いつもの電車に乗り遅れるという事態を引き起こ し、危うく遅刻しかけた今朝を除いては、毎朝「JT生命誌研究館」敷地内の野鳥達を観察しながら通勤しています。
 今日までに見られた鳥は、キジバト、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、エナガ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ドバト。以上12種。
 ちなみに、出会った昆虫はコカマキリ。これから季節ごとに、いろいろな生き物達に出会えるはず。どんな鳥や虫達がやってくるか、楽しみにしています。

12月17日
 12月になればなぜか思いだすのが、地球が誕生してから現在までの時間を1年と置き換えて作ったカレンダー。高校生物の資料集に載っていたと記憶するそれによれば、確か大晦日に人類が誕生、新年元旦15秒前といったところでようやく紀元1年、といった具合。今日の地球はどこまでできたのかな?そろそろ恐竜の時代・・・・・・などと暮れも押し迫ると意味もなくそのようなカウントダウンをやり始め、あっという間に46億年前に舞い戻る、わけです。

1999年1月1日
 明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
[北地直子]

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