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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

バックナンバー

【バックナンバー 】

1998年7月15日

 今日は、『生命誌』20号の色校正の再校正の日。このチェックが最終。7月22日には出来上がる予定です。そういえば、企画を立てるために、頭を突きあわせて相談したのは、まだ寒いころでした。2月にラフな全体構想ができて、取材や原稿を依頼。4月初めに入稿、ビジュアルの手配、レイアウト。ゲラの何度かのチェック、レイアウト、版下のチェック。そうしているうちに21号の企画や取材が重なってきます。さらにその間に、22号の企画。今はもうその取材が始まっています。というわけで、年4回の機関誌の製作に、絶え間なく追われている日常なのであります。
 昨日は、来年企画している「生命の美術展」のために一日中、インド更紗やペルシャじゅうたんの世界に浸りました。糸をつむぎ、織り、植物などで染め出した布。そしてそれを身にまとっていた人々......。その古い布から立ち上ってくる何か。そして、一緒にいた江戸文化研究家の田中優子さんの粋な色香に少しノックアウトされ気味なのであります。
 そういうわけかどうか、今朝は、朝になったらしいが目があかない。つぶらな瞳自慢(??)が、ぷっくり張れてお岩状態。病院経由でお昼出勤し、弁天堂のおにぎりを片手に『生命誌』の校正となったわけです。お岩がおにぎりを食らいつつペンを走らせて『生命誌』を......。ああ〜エレガントじゃないですよね。田中さん。
 しかし、季刊『生命誌』はエレガントです。みなさん。科学(実証・認識)とアート(表現・創造)の織り成す一枚の布。生物学の研究や生きものの面白さをどう表現するかを工夫しながら作っています。このホームページを見て、『生命誌』に興味が沸いたら、どうぞ定期購読(無料)の希望をお知らせ下さい。
[高木章子]

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