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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

バックナンバー

【バックナンバー 】

1998年7月1日

 私たちの部門(正式には、サイエンスコミュニケーション・アンド・プロダクション部と言います。それを略してSICP。)には、私たちスタッフ以外に、大学院生 がひとりいます。
 そう、SICPの紹介ページの写真にも出ている三石さんです。彼女は大阪大学理学研究科の大学院生なのだけれど、「社会と科学の接点」について研究するということで、このホームページにある「サイエンティスト・ライブラリー」を作っています。
 これまでに、88名の科学者のプロフィールと研究紹介を載せたライブラリーを作って、いろいろな人に感想や意見を尋ねるというアンケートを取り、少しずつその結果がまとまりつつあります。詳しくはいずれ彼女が論文と言う形で正式に発表することになると思うのですが、とりあえずわかってきたことは、誰もがこういうものの必要性を感じているけれど、実際に作ってみた人はほとんどなかった、ということです。
 また、88人の研究者の研究に対する個人的な思いをもっと聞きたいという声もたくさん出てきました。
 そこで三石祥子嬢、実は結構シャイな女性なのですが、勇気を振り絞って、この前から、研究者への突撃インタビューを始めています。5月末には、熊本での発生生物学会に参加し、その後、九州大学を訪問して一週間の旅から帰ってきました。で、その収穫はというと、ショウジョウバエの脳の研究をしている伊藤啓氏が、「子供のときラジオを見ると、分解して中味がどうなっているのか見たくなったものでした。ショウジョウバエの脳も、つい、そんな感覚で見てしまうのです。」とか、合計6人の研究者からその本音を聞き出すことに見事成功したようです。
 6月には、関東・筑波方面に出かけているはずで、近いうちに研究者の肉声の入った新しいページがライブラリーに追加されるはずです。
 新しい試みである「サイエンティスト・ライブラリー」を一所懸命に作っている三石祥子に、是非、感想のメールを送ってやってくださいな。
[加藤和人]

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