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ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。

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48年ぶりに内部公開された「太陽の塔」を観覧して

2018年4月2日

蘇 智慧

万博公園に何回行ったのかは覚えていませんが、かなりの数となることは間違いないと思います。毎回「太陽の塔」の周りを通っていますが、もちろん外から見ているだけです。3月19日から復元された「太陽の塔」の内部が一般公開されました。1970年の大阪万博から48年ぶりとなります。早速見に行ってきました。

万博公園は広大なだけでなく、中には様々な場所があります。人が集まる賑やかな場所、静かな場所、ちょっとした森の感覚が味わえる場所、季節替わりの花畑の場所・・・。天気のいい日は広い芝生の上で本を読むのも気持ちいいですし、ゆっくりと時間を過ごしたい時は万博公園をとっておきの場所として勧めたいです。私にとっては、毎回公園内のイヌビワの様子を観察するのも楽しみのひとつです。

さて、「太陽の塔」に話を戻しますが、大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」で、それを表現するテーマ館として建てられたのが大阪万博のシンボルでもある「太陽の塔」だそうです。塔内には原生生物が人類へと進化する過程を表したオブジェ「生命の樹」があり、それも復元されたそうです。どちらかというと、それを見るのが今回の目的です。館内に入ると、かなり大きな空間であることにちょっと驚きました。その空間をほぼ埋め尽くしているのがその「生命の樹」、41メートルの高さ、まさに巨大な系統樹です。大きな樹幹を中心に枝分かれして、33種類の生物たちがそれらの枝に飾られています。樹の根本から原生類時代、魚類時代、爬虫類時代、そして哺乳類時代へと登っていきます。樹の先端にもっとも近い枝にクロマニヨン人が飾られていて、その先端はさらに上へと伸びています。それは未来を表現しているのでしょう。哺乳類時代は基本的に霊長類の生物たちで、爬虫類時代は恐竜たちで表しており、特に恐竜たちは全体的にも圧倒的な存在感でした。職業病かもしれませんが、どこかに昆虫たち(地球上の動物たちの中で7割の種数を占めている!)が飾られているのだろうか、どうしても探してみたくなります。残念ながら見つかりませんでした。しかし、同じ節足動物であるサソリと、現生の節足動物に近い絶滅種の三葉虫が飾られていました。

館内は非常に現代的な照明と音楽の演出が加わっており、樹の上にいる生物たちの鮮やかさと躍動感が感じられます。ただ、観覧時間は30分間と制限されており、ゆっくり見るのは難しいです。ちなみに、観覧は予約制となっており、7月まではすでにいっぱいだそうです。今回の「太陽の塔」の内部公開が、2025年の大阪万博再びの実現に寄与することができればと願っております。

[ DNAから進化を探るラボ 蘇 智慧 ]

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