ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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なんと、「虫の会(まじめ版)2」が開催されます

2015年7月15日

尾崎 克久

2013年の分子生物学会で、「虫の会(まじめ版)」というワークショップを開催しました。カッコ付けで「まじめ版」というタイトルがふざけているというツッコミを多数頂きましたが、結果としては大盛況で、予想をはるかに上回る来場者となり会場外に中継モニタを用意していただくという事態になりました。オーガナイザー自身がいうのもなんですが、非モデル昆虫を研究材料としつつ最新の研究技術を用いて興味深い課題に取り組んでいらっしゃる演者のご講演と、来場者の深い議論によりとても有意義なワークショップとなりました。それ以来、多くの方々から「2回目はいつやるの?」という質問をいただくようになりました。そう、またあるのか?ではなく、あるという前提でそれはいつなのか?というご質問です。

期待してくださっている方がたくさんいらっしゃるということで、第2回「虫の会(まじめ版)」を2015年の分子生物学会ワークショップ企画として応募したところ、なぜか採択されてしまいました。今回は、普段は分子を扱う研究をしている学会員の皆さんに、昆虫学の面白さを実感していただこうという趣旨で演者を選定しています。昆虫学研究に馴染みの薄い研究者ならきっと、虫の会の演者たちが紹介する様々な昆虫の行動を見て、研究課題としてのオモシロさが圧倒的じゃないかと驚かれることでしょう。昆虫たちは不思議で興味深い活動をたくさん見せてくれますが、その仕組みはどうなっているのだろうという疑問を投げかけた時には未解明な部分が多く残されています。その課題に対し、分子生物学を専門とする研究者なら、どのようなアプローチを考えるのか議論したいと思っています。前回以上に、会場全体で議論するということに重点を置いた進行をしたいと考えています。

多種多様な昆虫たちの生活史もまた多様で、ダーウィン進化論を疑うわけではないけれど本当に偶然の積み重ねでこんな巧みな仕組みが完成するのかと驚く生命現象がたくさんあります。そこにはモデル昆虫を使っていては取り組むことさえできない課題が多く存在します。「虫の会(まじめ版)」で、新たな研究テーマに目覚める分生学会員が現れることに期待しています。
今回は前回の倍となる300人収容可能な大きな会場を割り当てていただきましたので、たくさんの参加を心からお待ちしております。

第38会日本分子生物学会年会ワークショップ
4W5:「虫の会(まじめ版)2 昆虫学のこれから」
日時 12月4日(金) 9:00-11:30
第5会場(神戸ポートピアホテル 本館 B1F 和楽)
Facebookページ:http://www.facebook.com/MushiSociety

ちなみに、本家「虫の会」というのは、当館顧問の吉川寛先生が発起人で、「普段はDNAやRNAを扱う仕事をしているけれど、心の奥底では昆虫少年なのだという方々が集まって、思う存分昆虫談義をする、そして虫屋じゃない人たちは虫屋という生き物の生態を観察して楽しむ会」だったそうです。ワークショップの内容が「虫の会」を名乗るには真面目すぎるということで、カッコ付けで「まじめ版」となりました。

[ チョウが食草を見分けるしくみを探るラボ 尾崎 克久 ]

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