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ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【進化学会に参加してきました。】

魚住太郎
 22日〜24日開催の日本進化学会第10回大会に参加してきました。今年は東京(東大駒場キャンパス)での開催でした。私は発表予定でしたので、自分が発表するまではドキドキしていました。
 やはり痛感するのが、自分の研究テーマの鰓脚類の知名度です。ミジンコやカブトエビ等の名前を出せば分かってくださる人もいますが、鰓脚類と聞いて分かる人はそうそういません。かくいう私も研究するまでは知りもしませんでしたが。
 進化学会大会では生物学方面の話が中心ではありますが、考古学や地質学、言語学に至まで幅広い分野の話が聞けるのが面白いところですね。私は中でも人類の話や古生物の話が新鮮でとても興味深かったです。
 学会大会の方も面白かったのですが、駒場キャンパス内の駒場博物館で展示されていたシーラカンスもとても印象的でした。想像していたものより大きく、成体だけでなく卵もずいぶんと大きなものでした。また、ナメクジウオやカブトガニの実物等普段なかなか見ることができないものがあり(私の所属している「DNAから共進化を探るラボ」にはエタノール漬けのアメリカカブトガニがいますけれど)、見に行って正解でした。そういえば、カブトガニはクモの仲間と言われていますが(カニの仲間じゃありませんよ)、確かに裏側を見るとクモみたいな形をしていると思います。博物館の進化に関する展示は東京大学駒場博物館で9月23日まで開催されているそうですから(駒場博物館は入場無料らしいです)、行ってみるのもよいかもしれないですね。

 ただ、学会の発表準備で忙しくして気づけばオリンピックも終了しており、しかも夏ももう終わりのようなのが少し寂しい感じです。



[DNAから共進化を探るラボ 魚住太郎]

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